Elizabeth Piper

[ワルシャワ 23日 ロイター] - 英国のスナク首相は23日、2030年までに国防費の国内総生産(GDP)比を2.5%に引き上げると表明した。

スナク首相は訪問先のワルシャワでポーランドのトゥスク首相のほか、北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長らと会談。ストルテンベルグ氏との共同記者会見で、英国は向こう6年間で軍需品とドローン(小型無人機)の生産を増やすため750億ポンドを追加支出すると表明した。これによりNATO加盟国で2番目に国防費が多い国になるという。

その上で、ロシアによるウクライナ全面侵攻を受け、各国が軍需品の備蓄を一段と増強し、迅速に補充する能力を持つ必要があることを学んだとし、「冷戦終結以降、最も危険な世界において油断できない」と言及。ロシアのプーチン大統領は勝利したとしてもそこにとどまることはないため、全力を尽くしてウクライナを支援しなければならないと語った。

同時に「危険を誇張してはならない。われわれは戦争の瀬戸際にいるわけではなく、戦争を求めているわけでもない」と述べた。