Marwa Rashad

[アムステルダム 25日 ロイター] - ノルウェー石油大手エクイノールの幹部は、液化天然ガス(LNG)の取引事業を拡大する計画を明らかにした。欧州と東南アジアの複数の買い付け業者と交渉しているという。当地で開かれた業界イベントで、ハウゲン上級副社長がロイターに語った。

2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロを目指す上で、LNGは不可欠な燃料とみられている。特にアジアは最大のエネルギー輸入・消費地であり、世界のLNG需要をけん引する見通しだ。

ハウゲン氏は「アジアはわれわれにとって非常に重要な市場だ。エネルギーの大口消費国になりつつあるところもあるからだ」と述べた。

欧州では、海上経由でのLNG輸入がパイプライン経由で供給されるロシア産ガスに代わるものになっている。昨年の欧州のLNG輸入は、中国を抜いて世界最大となった。

ハウゲン氏は「欧州は50年以降もガスが必要になる」と強調した。