Jonathan Landay Daphne Psaledakis

[ワシントン 1日 ロイター] - 米国務省は1日、ロシアがウクライナ軍に対して条約で禁止されている化学兵器を使用していると指摘した。

国務省によると、ロシア軍はクロロピクリンという窒息剤や暴動鎮圧剤を戦争の手段として使用しているという。

クロロピクリンは化学兵器禁止機関(OPCW、本部オランダ)によって禁止されている。OPCWは1993年の化学兵器禁止条約(CWC)に基づき査察を行うために設立された機関。

国務省は、クロロピクリン使用がCWCに違反していることを議会に報告すると説明した。

また、ウクライナ軍に対するクロロピクリン使用を促した専門部隊など、化学・生物兵器プログラムと関連があるロシアの3つの政府機関に制裁を科すと発表した。