Andrew MacAskill Elizabeth Piper

[ロンドン 16日 ロイター] - 英野党・労働党のキア・スターマー党首は16日、エセックスで開いた総選挙に向けたイベントで「英国の再建」を公約に掲げ、選挙で勝利した場合に取り組む6つの優先課題を発表した。総選挙は今年中に行われる見通し。

労働党は2019年の前回選挙で大敗を喫したものの、直近の世論調査ではスナク首相率いる与党・保守党を支持率で大きく引き離しており、スターマー氏が次期首相候補として有力視されている。

スターマー氏は演説で、政権を取れば、税金やインフレ率、住宅ローン金利を低く抑えつつ経済成長を実現すると約束。国営医療サービス(NHS)の待ち時間を短縮するほか、密入国組織への取り締まりを強化し、グリーンエネルギー供給を拡大すると語った。

その他、警察の増員を通じた反社会的行為への対処強化、私立学校への減税措置廃止を財源とした数千人の教師の新規採用を掲げた。

労働党は昨年、5つの「ミッション」を発表しており、今回示した6つの取り組みではミッションに不法移民対策が追加された。選挙では不法移民問題が争点になる見通しだ。