[モスクワ 17日 ロイター] - ロシアのリャブコフ外務次官は、ロシアの対西側外交は危機管理モードにあり、緊張が大規模な紛争に波及するのを防ぐことに重点を置いていると語った。タス通信が17日、インタビューの内容を伝えた。

リャブコフ氏はインタビューで、2021年にロシアが西側諸国と協議した安全保障はもはや意味がなくなり、ロシアは北大西洋条約機構(NATO)を信頼していないと語った。

「自国の安全保障を確保し、より安定した枠組みを形成することを含め、われわれの優先事項は(2021年以降)完全に変わってしまった」と述べた。

また、西側諸国の曖昧な核行動には、ロシアは同様に対応するとも発言。西側諸国はロシアに対して戦略的な不確実性と曖昧さの姿勢をとっており、核兵器を含む様々な状況においてNATOがどのように反応するかをロシアが予測することを困難にしようとしていると指摘した。