Colleen Howe

[北京 20日 ロイター] - アジア時間序盤の原油先物は上昇。イランで大統領らを乗せたヘリコプターが山中で不時着し、安否が不明となっているほか、米国が先週、戦略石油備蓄(SPR)を補充するため原油を購入した。

0049GMT(日本時間午前9時49分)時点で、北海ブレント先物は0.26ドル(0.3%)高の1バレル=84.24ドル、米WTI先物は0.15ドル(0.2%)高の80.21ドル。

イランでは19日、ライシ大統領とアブドラヒアン外相を乗せたヘリコプターが同国北西部アゼルバイジャン国境地域からの帰途、山中に不時着する事故があった。

不安定な中東情勢にもかかわらず、原油相場の動きは小幅にとどまっている。

INGの商品戦略責任者ウォーレン・パターソン氏は「原油市場は依然レンジ相場が続いており、新たな材料がなければ、レンジを抜け出すにはOPECプラスの生産方針が明確になるのを待つ必要があるだろう」と述べた。

石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国でつくるOPECプラスは6月1日に会合を開く。

米政府は17日、2022年に大量放出したSPRを補充するため330万バレルを1バレル=79.38ドルで買い入れたと発表した。