Joyce Lee

[ソウル 20日 ロイター] - 韓国と英国は今週、ソウルで2回目のAI(人工知能)サミットを共催する。昨年11月に初のAIサミットが開催されて以来、技術革新は急速に進み、各国政府は増大するリスクへの対応を迫られている。

11月の「AI安全サミット」では、AIのリスクを認める共同声明「ブレッチリー宣言」に署名。AI規制の必要性については一定のコンセンサスが得られたが、具体的な方法では意見の相違が目立った。

今回の「AIソウルサミット」は21日に開幕。事務局のウェブサイトによると、AIの安全性、イノベーション、インクルージョン(包括性)という3分野について議論が行われる。

スナク英首相と韓国の尹錫悦大統領は、英国のi紙と韓国の中央日報に掲載された共同意見広告で「グローバルなAIガバナンスを形成するために積極的な取り組みがなされてきたが、大きなギャップがなお残る」と述べた。

17日に公表された専門家によるリポートは「労働市場への大規模な影響、AIを利用したハッキングやバイオ攻撃、社会が汎用AIを制御できなくなるといったリスクが出現する可能性がある」と指摘。同時に「AIの将来を決定するのは社会と政府だ」とした。