[北京 21日 ロイター] - 在日本中国大使館は21日、日本の国会議員が20日に台湾の頼清徳総統の就任式に出席したことについて、断固として抗議すると表明した。

大使館報道官は声明文で「日本政府と一部の政治家は中国の強い反対を無視し、頼氏を祝福した」とした。

1月の台湾総統選で勝利した民主進歩党(民進党)の頼氏(64)は20日、新総統に就任。就任演説で、中国に対し軍事的・政治的威嚇をやめるよう要求。平和が唯一の選択肢であり、中国政府は台湾市民の選択を尊重する必要があるなどと訴えた。

報道官は今回の台湾訪問が日中両国のコミットメントの精神に著しく反するとし、台湾問題に関する「挑発的な政治操作」をやめるよう強く求めた。また台湾海峡の平和と安定および中日関係にこれ以上打撃を与えないよう求めた。

中国は韓国議員の訪台も非難し、在韓国中国大使館の報道官は中韓の戦略的協力関係に反すると主張した。両国関係の全体的な利益を守るために「実際的な行動」を取るよう促した。

日中韓は来週、ソウルで首脳会談を開く。