Kokkai Ng Joseph Campbell

[シンガポール 22日 ロイター] - 激しい乱気流に見舞われたシンガポール航空の便に搭乗していた乗客乗員が22日、シンガポールに到着した。

シンガポール航空のロンドン発シンガポール行きの旅客機は21日、激しい乱気流のためバンコクの国際空港に緊急着陸した。乗客1人が死亡、約30人が負傷した。死亡したのは73歳の英国人男性で、心臓発作を起こしたとみられるという。

シンガポールに到着した乗客の1人は、事故当時の状況について「通路にいた人たちが完全に水平になり、天井に激突した後に下に落ちた」と語った。

別の乗客は、座席の上の照明に何人かが頭をぶつけ、パネルに穴が開いたと語った。

バンコクからのシンガポール航空機は、乗客131名と乗務員12名を乗せて現地時間午前5時(日本時間午前6時)ごろにシンガポールに到着した。

米国家運輸安全委員会(NTSB)の2021年調査によると、航空事故では乱気流に関連するものが最も多い。09年─18年に報告された事故の3分の1余りは乱気流関連で、1人以上の重傷者が出ている。

世界の主要航空会社として知られるシンガポール航空は近年大きな事故を起こしていない。