Joe Cash

[北京 22日 ロイター] - 英国企業は今後5年間で中国での事業展開が一段と困難になると予想していることが、22日公表された在中国英国商工会議所の調査で分かった。

商工会議所は、中国政府が投資家の信頼回復のため昨年8月以降導入した48の措置は「意味のある開放」につながっていないほか、地政学的緊張が英投資家の心理を圧迫していると指摘した。

海外直接投資(FDI)が中国における投資全体に占める割合はわずか3%だが、2年連続で減少している。

英商工会議所は「英国企業は政府の措置が『意味のある開放』につながっているとはまだ感じておらず、規制上の障害は今後5年では減少せず、むしろ増加すると予想している」と指摘。

「複雑な地政学的環境下で貿易摩擦が悪化するリスクの高まりにより、英企業の信頼感はさらに揺らいでいる」と分析した。