[ドバイ 30日 ロイター] - イランのライシ大統領がヘリコプター墜落事故で死亡したことを受け、来月実施される大統領選への立候補届け出が30日に始まった。バヒディ内相が国営テレビで明らかにした。

ライシ師は最高指導者ハメネイ師の有力後継者と目されてきた。同師の死亡により次期最高指導者選びを巡り保守強硬派の間で競争が始まっている。

立候補者の登録期間は5日間。法学者らで構成する護憲評議会が審査して候補者を絞り込み、6月11日に発表する。選挙戦の期間は約2週間になる。

イランでは、外交政策など国政全般の最終決定権はハメネイ師が握っているが、大統領は経済政策の運営を担うことになる。

投票できる候補者が限られていることや、政治や社会、経済政策に対する国民の不満が投票率に影響する可能性がある。

候補者にはジャリリ最高安全保障委員会元事務局長やモフベル大統領代行らの名前があがっている。いずれも保守強硬派で知られる。知名度の低い穏健派が数人立候補する可能性もある。