[エルサレム/ベイルート 5日 ロイター] - イスラエルのネタニヤフ首相は5日、同国北部に当たるレバノンとの国境を視察し、「強力な行動」を準備していると述べた。

国境近くの町では多くが避難しているが、レバノンに拠点を置く親イラン武装組織ヒズボラによるロケット・ドローン(無人機)攻撃の標的となっている。

ネタニヤフ氏は「彼らがわれわれに危害を加え、われわれが傍観していると考える者は大きな間違いを犯している」と指摘。「何らかの形で北部の安全を回復させる」と語った。

ヒズボラとイスラエルの衝突はここ数日、激化しており、さらに大規模な紛争に発展する恐れがあるとの懸念が高まっている。

ロイターの集計によると、イスラエルの攻撃によりレバノンで死亡したヒズボラ戦闘員は約300人、民間人の死者は約80人に上る。

またイスラエルは、レバノンからの攻撃でイスラエル軍の兵士18人と民間人10人が死亡したと発表した。

イスラエル軍のハレビ参謀総長は4日、イスラエルは北部のレバノンとの国境沿いで攻勢をかける準備ができていると述べた。

一方、ヒズボラは5日、イスラエル北部のラモット・ナフタリにあるイスラエルの防空システム「アイアンドーム」を誘導ミサイルの標的としたと発表した。

イスラエル軍からのコメントは得られていない。