[ワシントン/アムステルダム/ブダペスト 18日 ロイター] - オランダ公共放送NOSは18日、ルッテ首相がストルテンベルグ北大西洋条約機構(NATO)事務総長の後任に就く見通しだと報じた。

ルッテ氏はウクライナの強力な支持者。ハンガリーとスロバキアが同日、ルッテ氏への支持を表明したことで重要なハードルをクリアした。

ストルテンベルグ氏はワシントンでの記者会見で、この報道を肯定も否定もしなかった。

「(ハンガリーの)オルバン首相の発表で、次期事務総長の決定にかなり近づいていることは明らかだ」と述べ、ルッテ氏について、非常に有力な候補だと称賛した。

ストルテンベルグ氏の任期は10月1日に終了する。次期事務総長はロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援を維持しつつ、ロシアと直接衝突する事態を引き続き回避することが課題になる。

NATOはコンセンサスに基づいて決定するため、候補者は加盟32カ国全ての支持を得る必要がある。ルーマニアのヨハニス大統領も立候補しており、ルーマニアのみがルッテ氏を支持していない。

ロシア寄りとされるハンガリーのオルバン首相はストルテンベルグ氏との先週の会談で、ウクライナ支援に関与しない代わりに、支援に関するNATOの決定を阻止しないことで合意。これを受けてルッテ氏支持に回った。