[ベイルート 19日 ロイター] - レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラ指導者ナスララ師は19日、イスラエルとの間で本格的な戦争が勃発した場合、イスラエル国内のどこも安全ではなくなると述べた。また、キプロスや地中海沿岸の他の地域に対しても警告を発した。

テレビ演説で、より大規模な戦争が起こった場合、イスラエルには「われわれのミサイルやドローン(無人機)から逃れられる安全な場所は存在しない」とし、「いかなるルールも、いかなる制限もなく」戦うと表明。ヒズボラは精密照準爆撃の対象となり得る「一連の標的」を定めているとした。

さらに、キプロスがイスラエルに自国の空港や基地を軍事演習に使用することを許可していると言及。「敵国イスラエルがレバノンを攻撃するためにキプロスの空港や基地を開放することはキプロス政府が戦争の一端を担い、ヒズボラがそれを戦争の一部として扱うことを意味する」という警告をキプロス政府は受け取める必要があるとした。

キプロスのフリストドゥリディス大統領は、キプロスが何らかの紛争でどちらか一方に味方するとの見方を否定。キプロスからパレスチナ自治区ガザへの支援物資輸送について言及し、キプロスは「問題の一部ではなく解決策の一部だ」と強調した。

キプロスがイスラエル軍に施設などを提供しているとは知られていない。キプロスは過去にイスラエルによるキプロスの飛行情報区(FIR)での航空訓練実施を許可したことはあるが、紛争中に許可したことは一度もない。