Anthony Esposito

[メキシコ市 20日 ロイター] - メキシコの大統領選で当選したシェインバウム前メキシコ市長は20日、主要閣僚メンバーを指名した。通商交渉を担う経済相にはエブラルド前外相を起用した。

エブラルド氏は外相としてトランプ前米政権を含む米国との外交を無難に運営し、企業寄りの人選とみられている。

エブラルド氏は記者団に、2026年に予定される米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の見直しが、欧州連合(EU)との貿易協定と並んで最優先事項だと述べた。

同氏はまた、経済省は投資の呼び込みや、企業が主要市場に近い国や地域に事業を移転したり業務を委託したりする「ニアショアリング」の動きを生かすことに責任を負ってきたと指摘。今後は医薬品会社が政策面の重要な対象になる可能性があるとの見方を示した。

シェインバウム氏は、外相にはメキシコの国連大使をかつて務めたフアン・ラモン・デラフエンテ氏を指名した。

環境・天然資源相にはバルセナ現外相を起用。新たに設立する連邦科学技術省の大臣にはメキシコ市の教育・科学技術局長を務めたロサウラ・ルイス氏が就任する。

農業・農村開発相には国連食糧農業機関(FAO)の中南米代表を務めるフリオ・ベルデグ氏を起用した。

シェインバウム氏はこれまでに、ラミレス財務・公債相を続投させると表明している。 

コンサルティング会社コロンブスのエコノミスト、ホナサン・スロアガ氏はこの閣僚人事について「ネガティブな意外感は皆無だ」と指摘。「どのような決定が行われるかを巡り不確実性をもたらすような人選は全くない」と語った。

発表を受けてメキシコペソは対ドルで0.3%程度上昇した。

CIバンコのアナリストグループは資料に「市場は、シェインバウム政権の内閣は広範な専門的、政治的能力を有する当局者で構成されると解釈しているようだ」と記した。

シェインバウム氏は他の閣僚メンバーを27日に発表する。