[ブラジリア 3日 ロイター] - ブラジルのルラ大統領は3日、経済チームに対し財政枠組みの順守を指示し、歳出削減案を承認した。アダジ財務相が記者団に明らかにした。

ブラジル資産はここ数週間、財政悪化に対する懸念で売り込まれていたが、3日のレアルは対ドルで2%近く値上がりした。ルラ氏は同日、政府が今後も財政責任にコミットすると述べていた。

アダジ氏はルラ氏と経済チームの会合後、「大統領が最初に命じたのは『財政枠組みの順守』だった」と発言。来年の財政枠組みを順守できるよう259億レアル(47億ドル)の歳出を削減する案をルラ氏が承認したことも明らかにした。

歳出削減案には、受給資格のない人に福祉手当が支給されないよう調査を強化することや、今年の財政枠組みの順守に必要な場合、一部の措置を前倒しすることが盛り込まれる見通し。

アダジ氏は計画済みの歳出を財政状況に応じて中止する可能性があるとも述べた。