[北京/シンガポール 4日 ロイター] - 中国の気象当局は4日、国内の大半地域で今後数カ月気温が平年を上回るとの予報を示した。昨年に続き厳しい猛暑が予想される。

中国の一部地域では既に異常気象が発生している。南部では豪雨と洪水が発生し、北部と中部では気温が記録的水準に上昇し、農作物や電力供給に影響が出ている。

公式データによると、3月から5月の平均気温は1961年の観測開始以来の高水準を記録している。当局は、7月に最大2つの台風が中国本土に上陸する恐れがあるとし、警戒を呼びかけた。

中国気象局(CMA)はこの日公表した年次報告書で、30年以内に全国の最高気温が1.7─2.8度上昇する可能性があるとし、中国東部と新疆ウイグル自治区北西部が気温上昇の影響を最も受けるとの見方を示した。CMAは「中国は地球規模の気候変動に敏感な地域であり、その影響は甚大だ」と指摘した。