昭和38年(1963)5月、熊本市で運行を開始したワンマンバスの映像です。

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ワンマンバスとは運転手が運転のほか扉開閉、アナウンス、運賃収受などを全てひとりで行うバスのこと。今ではこのスタイルが普通となっていますが、昭和30年代の路線バスは運転手のほかに車掌も乗車して運行業務を行っていました。高度成長期を迎え、路線バスの需要が増えてくると、乗務員の人手不足が心配されるようになります。そんな中で誕生したのがワンマンバスでした。効率的な車内設計に加えて、人件費も節約できるとあって次第に重宝されるようになります。

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熊本市でもワンマンバスを導入、運行が開始されました。当時ニュースはこう伝えています。「熊本市交通局ご自慢のワンマンバスが、5月1日から熊本市内の中央環状線を走っています。

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このバスは運転手が検札や料金の受け取り、それにつり銭などを一手に行う車掌さんのいない文字通りのワンマンカーです。乗降口も全部自動ドアで、前が入り口、後ろが出口と分かれています。

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常にマイクをつけた運転手さんが次ぎの停留所の案内を行い、お客さんがブザーで合図をすると車が停まる仕組みです。

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しばらくは中央環状線だけに4台を走らせますが、将来はお客の多い池田線などにも運行したいと熊本市交通局では言っています。」