「音ハラ」「ホワハラ」方言いじりは「ダイハラ」最新45種類のハラスメント一覧 職場で注意すべき「余計な一言」は
RKK熊本放送6/12(木)17:00
「ダイハラ」「ホワハラ」「票ハラ」…
これらは、ハラスメント防止に取り組む「一般社団法人 日本ハラスメント協会」(大阪市)が認定する、45種類のハラスメントの一部です。
※記事の最後に「職場でよくあるハラスメント」45種類の「名称/略称」と説明を掲載しています。

例えば、客の立場を利用して理不尽な要求をする「カスタマーハラスメント/カスハラ」。
熊本県庁では、「職員の約3割が、過去3年間にカスハラを経験した」とのアンケート結果が出ています。
そのうち約9割が電話でのハラスメントだったことから、県は5月、電話対応の内容を録音するシステムを導入しました。

国も対応を急いでいて、6月4日には、カスハラ防止を企業や自治体に義務付ける「パワハラ防止法(改正労働施策総合推進法)」が、参議院で可決・成立しました。
カタカタ、カチカチ・・・新たなハラスメント
45種類のハラスメントうち、協会が2025年に新たに追加したのは4種類※。
このうち、過剰な音で周囲を不快にさせるのが「音ハラスメント/音ハラ」です。
パソコンのキーボードをたたく音が大き過ぎたり、ボールペンを不必要にカチカチカチカチ鳴らしたり、周囲に配慮せず大声で話したり…。

気付かずについ、やりかねませんよね。
※2025年追加の4種類は「ダイハラ」「ホワハラ」「票ハラ」「音ハラ」
なぜ、これだけの数に?
日本ハラスメント協会の村嵜要代表理事によりますと、多くは「パワハラ」「セクハラ」の一種として場面ごとに派生し、種類が増えていったということです。
ただ、いずれも「相手の意思に反した不快な言動」という点は共通しています。
また、「2020年に企業のパワハラ防止措置が義務化され、注目度が高まったためではないか」と分析しています。

では、働く人たちはどのように受け止めているのでしょうか。熊本市中心部で聞きました。
「こっちが丸くなるしか」「雰囲気で感じ取ってもらう」
30代男性 IT系「下の立場の時はすごく楽だったのですが、上の立場だと気にすることが多くなってきた」

50代女性 医療系「若い人と50代では考えも違うので、そこは一緒に勉強しながら。こっちが丸くなるしかないかな」
30代男性 営業系「会社自体の雰囲気は良いが、なるべく当たり障りのない言葉で。雰囲気で感じ取ってもらう」
20代女性 接客業「忙しそうだなと思う時はあるけれど、周囲に攻撃的ではないので。私より上の人はもしかしたら気を遣っているのかなと思う」
(スタジオ)
スタジオの2人は普段、気を付けていることはありますか?
青谷アンカー(2005年入社)「できるだけコミュニケーションは取りたいんですよね。話す前に、これは大丈夫かな?と考えるようにしている。だから、テンポのいい会話は…できていないかもしれないけれど」
後生川アナ(2020年入社)「確かに、青谷さんは顔色を気にしてくれるなと思います。入社してから『こんなに優しいものなのかな?』と思うくらい、いろいろな先輩が優しくて。気を遣われ過ぎているんじゃないか…という気もします。逆に後輩と接するときには、自分が言われて嫌なことは言わないようにしよう、と思っています」
指導時に「余計な一言」…言っていませんか?
職場のパワハラの定義について、「パワハラ防止法」は3つの要素を挙げています。

(1)優越的な関係を背景にした言動
(2)業務上必要な範囲を超えている
(3)労働者の就業環境が害される
では、職場での対策はどうすれば良いのか。改めて、日本ハラスメント協会に聞きました。
日本ハラスメント協会 村嵜要代表理事「人によって差をつけない、公平な振舞いがポイント」
そのうえで村嵜代表は、職場で「指導」する場面でのポイントを指摘しました。
村嵜代表理事「正しい指導の中に余計な言葉が入ってしまうことが多い。例えば、『〜だから君はダメなんだ』『前もミスしただろう』など、余計な部分を排除すれば、過剰に恐れる必要はない」

さらに、自分の発言で相手の表情が曇った場合、自分の非を認めることが大事だと話しています。
(スタジオ)
青谷アンカー「そのさじ加減が難しいという」
後生川アナ「とにかく、思いやりの気持ちが大事ということでいいんでしょうか?」
取材した平岡夏希記者「様々なコミュニケーションのとり方があると思いますが、今回の取材を通して、年齢や性別に関係なく、誰でもハラスメントの被害者・加害者になり得ると気づかされました」
後生川アナ「下の対立場の人だけでなくて、上の立場の人がハラスメントを感じる場合※もある、ということですよね」
※【ハラスメントハラスメント/ハラハラ】
上司などに対して何かにつけて『これはハラスメントだ』と主張する行為。
平岡記者「それぞれが、いろいろなハラスメントを意識して生活する必要があると感じました」
職場でよくあるハラスメント(2025年版) 45種類の説明
引用元:一般社団法人 日本ハラスメント協会 HP
【音ハラスメント/音ハラ】
配慮なく、過剰な音で周囲を不快にさせる行為。
【ダイアレクト(方言)ハラスメント/ダイハラ】
方言を面白おかしくバカにしたり、方言矯正を強要する行為。
【ホワイトハラスメント/ホワハラ】
上司が部下の意思に反して一方的に甘い職場環境を与える行為。
【不機嫌ハラスメント/フキハラ】
不機嫌な態度や表情、ため息を繰り返し相手に精神的苦痛を与える行為。
【票ハラスメント/票ハラ】
有権者が議員や立候補者に対して投票の見返りに不当な要求をする行為。
【マッチングアプリハラスメント/マチハラ】※株式会社バチェラーデート×日本ハラスメント協会 共同定義
職場環境などにおいて、他者の恋活(婚活)アプリの利用にかかわる情報を周囲に言いふらしたり、プロフィールを許可なく第三者に広めるなど、利用者または利用検討者に対し、苦痛や不快な思いをさせる行為。
【ワクチンハラスメント/ワクハラ】
新型コロナのワクチン接種を強要する行為。
【逆ワクチンハラスメント/逆ワクハラ】※日本ハラスメント協会 提唱
新型コロナのワクチン接種をしないように強要する行為。
【事後ハラスメント/ジゴハラ】※日本ハラスメント協会 提唱
ハラスメント調査終了後に加害者、被害者、関係者に向けられるパワハラやセクハラなど様々なハラスメント行為。
【リモートハラスメント/リモハラ】
ZOOMやTeamsなどWeb会議システムを通したやりとりの中で起きるパワハラやセクハラなど様々なハラスメント行為。
【コロナハラスメント/コロハラ】
新型コロナウイルスという社会問題を建前にして、人をばい菌扱いすることや、差別、暴言、排除、強要などをする行為。
【ロジカルハラスメント/ロジハラ】
正論や論理的な言葉によって相手を追い詰める行為。
【パワーハラスメント/パワハラ】
優越的な関係に基づき、業務上必要な範囲を超えた言動により就業環境を害すること。
【新型パワーハラスメント/新型パワハラ】
やる気のある人間に対して力を発揮できない状況に誘導する行為。
【セクシュアルハラスメント/セクハラ】
性的な嫌がらせをして相手の就業環境を害すること。
【マタニティハラスメント/マタハラ】
妊娠をしている人や出産を終えた人への嫌がらせ。
【パタニティハラスメント/パタハラ】
育児休暇制度を利用しようとする男性への嫌がらせ。
【モラルハラスメント/モラハラ】
言葉や態度によって相手に精神苦痛を与える行為。
【セカンドハラスメント/セカハラ】
ハラスメント被害者が事実を他人に訴えることで逆に圧力や非難など二次的被害を受けること。
【ハラスメントハラスメント/ハラハラ】
上司などに対して何かにつけて『これはハラスメントだ』と主張する行為。
【妊活ハラスメント/ニンハラ】
女性に対して妊娠や妊活のことを聞くことで不快な思いをさせてしまう行為。
【2人目ハラスメント/フタハラ】
出産を終えた女性に次の子供の予定を聞く行為。
【パーソナルハラスメント/パーハラ】
個人の外見や趣味など、その人の個性を否定するような発言をする行為。
【アルコールハラスメント/アルハラ】
社会的な地位の強い者が立場を利用して弱い立場の人にアルコールを飲むように強要する行為。
【ジェンダーハラスメント/ジェンハラ】
性別の差別をする行為。
【レイシャルハラスメント/レイハラ】
人種や国籍といったことで相手に対して嫌がらせをする行為。
【時短ハラスメント/ジタハラ】
仕事がまだ残っている従業員に対して経営者や管理職が仕事の切り上げを強要する行為。
【エイジハラスメント/エイハラ】
年齢を差別し嫌がらせをする行為。
【リストラハラスメント/リスハラ】
リストラ対象者に対して嫌がらせをしたり不当な扱いをして自主退職に追い込む行為。
【エンジョイハラスメント/エンハラ】
仕事は楽しいものだと思うことを強制する行為。
【カスタマーハラスメント/カスハラ】
客の立場を利用して自己中心的で理不尽な要求をする行為。
【エアーハラスメント/エアハラ】
社内などでエアコンの設定温度によって他人の体調を損なわせてしまう行為。
【ラブハラスメント/ラブハラ】
恋愛や性関係などをしつこく聞くことで相手に不快な思いをさせる行為。
【フォトハラスメント/フォトハラ】
相手の許可なく写真を撮ったり、写真を勝手にSNSにアップするなどの嫌がらせ行為。
【お菓子ハラスメント/オカハラ】
職場にいる特定の人にだけお菓子を分けなかったり、旅行に行く人に対してお土産のお菓子を強要するなどの迷惑行為。
【カラオケハラスメント/カラハラ】
接待や飲み会などのカラオケで歌いたくない人に無理やり歌うことを強要する行為。
【グルメハラスメント/グルハラ】
食事の際に自分のこだわりの食べ方を相手に強要する行為。
【コミュニケーションハラスメント/コミュハラ】
他人とコミュニケーションをとる事が苦手な人に必要以上にコミュニケーションを取ろうとする行為。
【スメルハラスメント/スメハラ】
においで他人に不快な思いをさせてしまう行為。
【スモークハラスメント/スモハラ】
喫煙者がタバコの煙などで非喫煙者に不快な思いをさせてしまう行為。
【マリッジハラスメント/マリハラ】
単身者に対して交際や結婚することを必要以上に勧めたり強要する行為。
【ソジハラスメント/ソジハラ】
同性愛者に対して差別発言をするといった行為。
【テクノロジーハラスメント/テクハラ】
パソコンやスマートフォンなどのテクノロジーに詳しい人がそうでない人に対して嫌がらせをする行為。
【就活終われハラスメント/オワハラ】
企業が就職活動中の学生に対して、プレッシャーをかけたりして、自分の会社に決めることを誘導する行為。
【就活セクシャルハラスメント/就活セクハラ】
企業が就職活動中の学生に対して、優越的な立場を利用し性的な発言、性的な行動、性的な誘い等を行う行為。




