厚生労働省は令和4年の労働災害発生状況を公表した。新型コロナによる労働災害を除くと、死亡者数は過去最少を記録した一方、休業4日以上の死傷者数は13万人超となり、過去20年で最多となった。

 新型コロナ関連を除く昨年1〜12月の死亡者数は774人で、前年比4人減った。第13次労働災害防止計画が掲げていた「平成29年(死亡者数978人)比15%減」を達成している。建設業や製造業、陸上貨物運送事業など13次防の重点業種すべてで、29年に比べて減少している。

 一方、休業4日以上の死傷者数は前年比1.4%増の13万2355人に達した。29年比5%減少をめざしたが、転倒災害などの大幅な増加が響き、同年との比較では9.9%増と1割近く増えている。