「皆がロバーツ監督を解任せよと叫んでいる」大谷2発でWCS初戦圧勝も8回に救援陣炎上“アタフタ”に米メディアやSNSから非難の声…「世界一連覇に届かないように見えた」
RONSPO10/1(水)21:53

8点リードにもかかわらずブルペン陣が炎上して交代を告げるロバーツ監督にブーイングが飛んだ(写真:Imagn/ロイター/アフロ)
ドジャースが大谷翔平(31)の2発などで9月30日(日本時間1日)に本拠地で行われたレッズとのワイルドカード第1戦を10ー5で制した。だが、8点のリードで迎えた8回に投入したアレックス・ベシア(29)、エドガルド・エンリケス(23)、ジャック・ドライヤー(26)の3投手が炎上するチームの弱点を暴露。場内にブーイングが飛び交い、ロサンゼルスタイムズ紙が「これだけ頼りないブルペン陣でワールドシリーズに勝てるのか」と訴え、SNSでもデイブ・ロバーツ監督(53)の采配への非難の声が出る異例の事態となった。
8回に3投手が59球も投げて4四球2安打3失点と炎上
大谷、テオスカー・ヘルナンデスの“マルチ本塁打競演“での10ー5圧勝も素直には喜べない。8点リードの8回にロバーツ監督が繰り出した救援陣が炎上したのだ。シーズン終盤に逆転負けの悪夢を繰り返して、救援防御率が5点台まで落ちた“最悪のブルペン陣”が世界一連覇へ向けての懸念材料だったが、いきなり弱点を露呈する形になったのである。
最初に送り込んだベシアがヒットと四球で一死一、二塁にされると、球数が22球も要したため、ロバーツ監督は、エンリケスをマウンドに送った。
「今夜のアレックス(ベシア)は本調子ではなかった。右打者が3、4人続くあの打順であればアレックスのイニングを少し楽に終えられるだろうと期待していたのだが、彼は20球以上を要してワンアウトしかとれなかった」(米メディア「ドジャーブルー」の会見映像より)とロバーツ監督。
だが、エンリケスもストライクが入らない。連続四球を与えて押し出しの1点。さらに満塁からスペンサー・スティアにタイムリーを許した。まだ6点差があったが、レッズのスター、エリー・デラクルーズを打席に迎え、ロバーツ監督はマウンドに向かい、「私が信頼を置いているエドガルド(エンリケス)をマウンドに送ったが、彼も本調子ではなかった。あの時点で相手の勢いを止めるために他の誰かを投入する必要があった」と、この回3人目のドライヤーにスイッチした。場内はブーイングに包まれる異様な雰囲気となった。
ドライヤーはそのデラクルーズにも押し出しの四球を与えて5点差となった。ドライヤーは、そこからなんとか踏ん張ったが、この回、投入された3投手が、投げた球数は59球である。もし大量リードがなければ逆転されていただろう。
ロバーツ監督は、救援陣が結果を出せない理由が「打者に向かっていく闘志の欠如」というメンタルの問題にあることを改めて力説した。
「こちらが攻めている時は、相手はリードにも押されて後手に回るのがハッキリとわかる。だが、慎重になりすぎてストライクが入らなくなり、無駄な四球で出塁させてしまうと相手に勢いを与えてしまう。あのイニングではまさにその懸念が現実になった」
9回はブレイク・トライネンが無失点に抑えてゲームをクローズしたが、米メディアは、この救援陣の炎上を問題視し、SNSではファンが騒いだ。
地元のロサンゼルスタイムズ紙は、「ドジャースはこれだけ頼りないブルペン陣でワールドシリーズに勝てるのか」との見出しを取った記事を掲載。
「ブルペン陣はかぼちゃから素晴らしい馬車へと魔法のような変貌を遂げなかった。打線が5本塁打を放ち、ブレイク・スネルが7回を投げ切った夜にリリーフ陣は、レギュラーシーズンの直近の3カ月間と同じようなひどい状態が続いた。ドジャースはワールドシリーズ連覇へ1勝近づいたことにはなるが、火だるまのリリーフ投手3人が8点リードの試合でセーブシチュエーションを作り上げそうになった8回のショッキングな30分間によって、その最終目標が突如とても届かないところにあるように見えた」
そう厳しい見解を伝えた。
同紙によると、アンドリュー・フリードマン編成本部長は、「タレント(才能)の問題ではない。苦闘してきた選手たちが突如、好調を見出してきたことを何度も何度も目にしてきた」と、ブルペン陣の改善に期待していたそうだが、「それは第1戦では起きなかった」と問題視した。
「重要な場面の登板メンバーから消去されたリリーフ投手が確実にいた。エンリケスへの疑念は確信となり、ドライヤーが試合後半のオプションとなるとの希望的考えはへこまされた。ベシアは登板過多になっているようだった。レギュラーシーズンでキャリア最多の68試合で投げたベシアはわずかワンアウトしか奪えなかった」
ロバーツ監督はブルペン問題を解決するため終盤の2試合で佐々木朗希をリリーフテストし、レギュラーシーズンでローテーを務めたエメット・シーハン、タイラー・グラスノーをブルペンに待機させていた。
「ハイ・リバレッジ(重要な局面)」でなかったため、起用はしなかったが、「明日は2人とも登板可能だ」と、2人の投入でブルペンへの不安を払拭する考えであることを明かした。
だが、同紙は「グラスノーが最後にリリーフ起用されたのは2018年。ポストシーズンでブルペンから登板したことは一度もない。シーハンはキャリア28登板でリリーフ登板は5試合のみ。キャリア通算で1セーブのみで、大勝の試合で4イニングを投げた試合だった」と、その秘策が、絶対ではないことを指摘した。
また米サイト「ドジャーウェイ」も、「ドジャースにとって頭の痛い問題は8回に現れた。大量リードにもかかわらず、ロバーツ監督は、タナー・スコットやトライネンではなく後半で信頼できる数少ない投手とされるアベシアを起用した」と状況を説明。
「ファンがポストシーズンで嫌というほど見てきた問題は、この試合でも露呈した。勝利は勝利として喜べるものの、シーズンを通してこの先も不安を拭うことはできない」と問題視した。
米SNSはさらに過激に反応した。
米サイト「ドジャースネーション」のノア・カムラス記者がXに、この試合の投手成績を載せ「先発投手がドジャースのためにできることには限界がある」と投稿すると、そこに多くのファンからの反応が書き込まれた。
「くそくらえだ。明日は山本由伸を完投させよ」
「ロバーツは、信頼ができて自力でピンチを切り抜けられる投手を使うべきだ」
「もしエンリケスやドレイヤーがイニングに最初から入っていれば、ベシアの後片付けをする必要もなく、もっと楽に投げられたはずだ。ロバーツはブルペンのあのダメな連中でどうにかまとめれると考えていたのかもしれないが、ダメだ。一つまた一つと間違った動きばかりだ」
「もし私がドジャースの先発なら降板したくないだろうね」
「ブルペン全体がしっかりしないと世界一連覇は幻想にすぎない」
中には、「皆がデイブ・ロバーツを解任すべきだと叫んでいる。私はマーク・プライアー投手コーチを解任すべきだと思う」との過激な声もあった。
米サイト「クラッチポイント」は「試合で大量リードを奪っているにもかかわらず不安を感じさせたとしてファンの一部はロバーツ監督に不満をぶつけた。不安定なリリーフ陣に頼るのをやめ、より信頼できる先発投手をリリーフとして起用すべきだと考えている」としてSNSの「もし8回がもっと接戦だったら、ロバーツはシーハンか佐々木をブルペンで使ったはずと信じたい」「すでに複数回の敗戦を招いたやり方から別の策を試すという発想がロバーツにはない」とのSNSの声を紹介した。
前出のロサンゼルスタイムズ紙は、世界一連覇へ向けて、スネル、山本、そして大谷のリリーフ起用を検討すべきとの提言も行った。
「ドジャースは大谷をブルペン起用することも熟慮している。山本やスネルらを登板間のブルペンでの投球の代わりにリリーフ登板させることもできるかもしれない。チームで最も可能性が高い終盤の投手オプションとしてレギュラーシーズン最終週の2度の1イニング登板でそれぞれ2三振を奪った佐々木もあるかもしれない。だが、WBCの決勝で最後を締めた大谷を除き、これらの先発投手に慣れない役割でパフォーマンスを期待することはできるのだろうか。それは明らかではない。ただ明らかなことはドジャースがスコット、トライネン、あるいは火曜日の8回に投げた投手たちに魔法のような変貌を期待することはできないということだ。彼らは何か新たな手を打たなければならない」
第2戦の先発は山本。打線の援護と、ブルペン不安が露呈しないイニングまで山本が投げることがワイルドカードシリーズ突破を決めるポイントになるのかもしれない。











