ドジャースの大谷翔平(29)が20日(日本時間21日)、本拠地ドジャースタジアムで行われたダイヤモンドバックス戦の試合前に全米女子プロバスケット(WNBA)のロサンゼルス・スパークスに所属する超大型ルーキー、キャメロン・ブリンク(22)と対面したことが話題になっている。大谷の妻、真美子さん(27)は実業団Wリーグの富士通レッドウェーブでプレーした元バスケットボール選手で、大谷は「妻が会いたがっていました」とのメッセージを伝えた。ブリンクは始球式を務め、試合では大谷はセーフティーバントを決めるなどして、先発の山本由伸(25)の5勝目を援護してチームは6−4で勝利した。

 「どちらが背が高いですか?」

 球団の公式Xが掲載した1枚のツーショット写真が全米の話題を独占した。この日の始球式を務めたのが、WNBAのロサンゼルス・スパークスの超大型ルーキーのブリンクと、チームメイトの同じくルーキーのリケア・ジャクソンの2人。登板前にドジャースタジアム内の応接室で大谷とブリンクが対面し記念のツーショット写真を撮影したものだ。
ブリンクは大谷と同じ193センチの長身のまるでモデルのような金髪美女アスリート。白のセクシーなへそ出しチューブトップにジーンズを着こなした上にドジャースのユニホームを羽織っていた。
両者の対面に米メディアやファンも注目。
「LAスパークスのキャメロン・ブリンクとリケア・ジャクソンが始球式に投げるーそしてショウヘイとも会う」(MLB公式サイト)
「キャメロン・ブリンクとMLBスーパースターの写真がトレンド入り」(アスロンスポーツ)
「キャメロン・ブリンクと大谷翔平は始球式前に楽しい会話を交わした(USAトゥディ)などの見出しを取って各メディアが紹介し、SNS上でも「最高のコラボ!」などと話題になった。
米サイト「スポーツキーダ」がクローズアップしたのは、対面時の2人の会話で大谷が「妻が会いたがっていました」とのメッセージを伝えた部分だ。
2人の対面時の動画がSNSで拡散。ユニホーム姿の大谷は「はじめまして」と挨拶をして握手を求め「背が高いですね?」と話しかけた。
ブリンクは笑顔で「どちらが高いですか、私ですか?あなたですか?」と問いかけると、大谷は「あなただと思います」と答えた。
ブリンクは女子バスケット選手として初めてスポーツメーカー「ニューバランス」と契約しており、大谷も「ニューバランス」を代表する契約選手であるという共通点もあって意気投合。
すでにアンダー世代では、米代表入りをしているブリンクが「パリ五輪に行けるように願っているんです」と説明すると、妻の真美子さんがユニバーシアードの日本代表で、3×3の東京五輪の日本代表候補だった大谷は「彼女(妻)はあなたに会いたがっています」とのメッセージを伝えた。
するとブリンクは、「本当ですか?オーマイガッド。あなたたちのことが大好きです」と驚きの反応。大谷は「彼女(妻)はあなたの試合を見に行くでしょう」とも付け加えた。

 ブリンクは、名門スタンフォード大出身の才色兼備のフォワードで特にブロック技術に優れ、大学時代にオールパック- 12チーム、オールディフェンシブチームの年間最優秀選手などの数々の栄誉を獲得した。さらに2018年のU―17W杯、2019年のU―19W杯で米代表に選ばれ金メダルに貢献。2023年には3×3のW杯代表としても金メダルを獲得し、39リバウンド、10ブロックのスタッツを残して大会MVPに選ばれている。
今年のドラフトで鳴り物入りでスパークスに1位指名され(全体で2位)て5月15日にデビュー。すでにその評価にたがわぬ活躍を見せている。インスタのフォロー数が90万人を超えており、大学時代から「全米で最も稼いでいる女子バスケット選手」としても注目を集めていた。
早稲田大から実業団Wリーグの富士通レッドウェーブでプレーをしてきた妻の真美子さんが、偶然にもドジャースと同じロサンゼルスを本拠地とするスパークスに入団したブリンクに興味を抱くのも無理はない。
大谷はその妻のメッセージをブリンクに伝えたわけである。大谷の夫としての優しい気遣いを証明するような微笑ましいワンシーンだった。
実はブリンクも真美子さんがトップレベルの元バスケットボール選手であったことを知っていたようで、対面前に地元メディア「スポーツネットLA」がインタビューした際には「大谷選手は素晴らしいです。彼の妻もバスケットボールをプレーしていたと聞いています。だから彼らのことが大好きなのです」とコメントしている。
またMLB公式サイトによると。ブリンクは始球式に向けての投球フォームなどのアドバイスを大谷からもらったという。
ブリンクは無事にノーバウンド投球で始球式を終え、チームも大量の援護点をバックに山本が7回途中まで2失点に抑える好投を見せて6−4で勝利した。
大谷は初回に一死から意表をつくセーフティーバントを三塁側に転がして成功させ、今季初先発となった左腕のジョセフ・マンティプリーを動揺させた。同点で迎えた3回無死一、二塁の勝ち越し機には四球を選んでつなぎ、フリーマンのグランドスラムを導く舞台を整えた。
試合を観戦したブリンクもきっとスーパースターの活躍を喜んでいたに違いない。