鎌田大地が語った9分間のクリスタル・パレス移籍を決断した理由…「試合に出れていない時から常に声をかけてくれた」

RONSPO7/11(木)21:34

鎌田大地が語った9分間のクリスタル・パレス移籍を決断した理由…「試合に出れていない時から常に声をかけてくれた」

クリスタルパレスに移籍した鎌田大地が公式のインタビューで移籍理由を語る(クリスタルパレス公式Xより)

 プレミアリーグのクリスタル・パレスへ移籍した、日本代表MF鎌田大地(27)の初のインタビューが10日(日本時間11日)、クラブ公式HPで公開された。新天地を選んだ理由を問われた鎌田は、アイントラハト・フランクフルト時代の恩師でもあるオリヴァー・グラスナー監督(49)の存在をあげ、ラツィオで試合に出られなかった時期に連絡を受け、励ましのメッセージをもらっていたというエピソードを披露。世界最高峰の戦いに挑む決意を新たにした。

 “恩師”オリヴァー・グラスナー監督の存在

 プレミアリーグに乗り込んだ鎌田の第一声が届けられた。
新天地クリスタル・パレスのクラブ公式HP上で、10日(日本時間11日)に公開された動画。タイトルに『Daichi Kamada: First Interview』と銘打たれた、9分あまりの質疑応答で鎌田は思いの丈をファン・サポーターへ伝えた。
すでにクリスタル・パレスに合流している鎌田は、ドイツ、ベルギー、イタリアに続くヨーロッパで4つ目のリーグに挑む心境をまずこう語っている。
「プレミアリーグが一番競争力の高いリーグというのは、サッカーをしている人なら誰もがわかっていると思う。ヨーロッパの4大リーグと言われるリーグの2つでプレーできたなかで、プレミアリーグという世界最高峰のリーグでどれだけできるかを、僕自身がすごく楽しみにしている。いままで培ってきたものをしっかりと出して、チームにいい影響を与えられるようにやっていけたらと思います」
昨年8月にセリエAのラツィオへ1年契約で加入した鎌田は、昨シーズンの終盤から契約延長へ向けた交渉を重ねていた。しかし、契約解除金の設定を巡って決裂したと、5月末にイタリアメディアでいっせいに報じられた。
クリスタル・パレスへの移籍が発表されたのは今月1日。理由を問われた鎌田は「オリヴァー・グラスナー監督の存在が、もっとも大きな理由のひとつだと思います」と即答。恩師と慕うオーストリア出身の指揮官との間で紡がれてきた秘話を明かした。
「僕が試合に出られていないときから常に声をかけてくれたし、メッセージもたくさんくれた。いろんなやり取りをしたなかで、監督からの信頼を感じ取ることができたので」
昨シーズンの前半戦で、当時のマウリツィオ・サッリ監督(65)の構想から外れた鎌田は出場機会を激減させていた。苦境のなかで鎌田とコンタクトを取り、励ましていたのが、昨シーズンの前半は無所属だったグラスナー氏だった。
グラスナー氏と鎌田は2021-22シーズンから2年間にわたって、ドイツ・ブンデスリーガ1部のフランクフルトで、監督と司令塔の関係で厚い信頼関係を構築。2022年5月にはUEFAヨーロッパリーグで優勝している。
「僕自身は監督と多くコミュニケーションを取るタイプではないんですけど、フランクフルトのときは彼が求めているプレーをピッチの上で表現できていたと思うし、その部分ですごく信頼してくれていると感じている。もちろん監督としても素晴らしいけど、一人の人間としてもリスペクトできると思っています」
別々の道を歩み始めてからも信頼を寄せてきたグラスナー氏が、今年2月にクリスタル・パレス監督に就任。その時点で15位だったチームを上向かせた同監督は、特にラスト7試合で6勝1分けと無敗でフィニッシュ。最終的には10位で終え、その延長線上に待つ新シーズンへ、鎌田を迎え入れたいとラブコールを送ってきた。
「クリスタル・パレスにはいま、たくさんのタレントがそろっている。監督からは『このチームで新しい歴史を作りたい』と言われていたし、そのプロジェクトが自分にすごく合っていると思いました。それがここに来た一番の理由です」

 

 インタビュアーからは、チームのファン・サポーターが知りたい質問も飛んだ。鎌田大地とは、クリスタル・パレスに何をもたらしてくれるのか、と。鎌田は「よく質問されます」と苦笑しながら、自らが考えるストロングポイントを説明した。
「何が自分の強みなのかを説明するのはいつも難しいんですけど、自分としては監督が求めるプレーをピッチ上でしっかりと表現できるのが強みのひとつだと思っています。チームのためにプレーできるのは、僕だけじゃなくて日本人選手全員の強みでもあるんですけど、それにプラスして、僕の場合は中盤の選手の割にはゴールやアシストをマークできるので、そういった部分でもチームを助けていけたら」
鎌田の加入とともに、新シーズンのプレミアリーグでプレーする日本人選手は現時点で4人になった。DF冨安健洋(25、アーセナル)やMF三笘薫(27、ブライトン)、そしてキャプテンのMF遠藤航(31、リバプール)と森保ジャパンのチームメイトと対峙できる新シーズンを、誰よりも鎌田自身が楽しみにしている。
「これは日本代表にとってすごく重要だと思う。日本代表が世界である程度認められるようになったなかで、日本人選手がこうしてプレミアリーグで数多くプレーする状況が生まれ、それがまた日本代表の価値を上げる。代表が目指す目標へ近づくためには、こういう舞台で日本人がたくさんプレーするのが大事だと常に思ってきたので」
別の動画では、鎌田が合流したクリスタル・パレスでグラスナー監督と熱いハグをかわし、新たなチームメイトたちと談笑する姿も公開されている。
「プレミアリーグの雰囲気は、ドイツやイタリアとはまた違うと思う。実際にピッチに立ってみないとわからない部分もあるけど、自分の記憶ではどこのスタジアムもすごい雰囲気だし、そういう素晴らしいスタジアムで、素晴らしいファン・サポーターの前でプレーできるのを自分は子どものころから夢見てきた。クリスタル・パレスのファン・サポーターの方々はとても熱狂的で素晴らしい、というのは僕自身も理解していますし、その前で自分を認めてもらえるような活躍ができたらと思う」
新シーズンの開幕戦となる、現地時間8月18日に敵地で行われるブレントフォード戦へ。そして、2万5000人あまりを収容できるロンドン南部のセルハースト・パークに、ウェストハム・ユナイテッドを迎える同24日のホーム開幕戦へ。心技体の特に「心」を充実させながら、鎌田が新たな挑戦をスタートさせた。

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