劇物の「酢酸鉛」を親族の乳児が飲む粉ミルクに混ぜたとして、傷害の罪に問われている坂出市の女の裁判です。女は動機について「親族から自分の子どもをばかにされ傷つけられたことが許せなかった」などと話しました。

傷害の罪に問われているのは、坂出市の無職の女です。起訴状などによりますと、女はおととし7月から8月の間、当時住んでいた坂出市の自宅に置いてあった粉ミルクに、劇物に指定されている酢酸鉛を混ぜ、親族の当時生後2〜3か月の女の子を貧血を伴う鉛中毒にした傷害の罪に問われています。

女は起訴内容を認めています。きょう(23日)の被告人質問で犯行の動機について「夫の親族から自分の子どもをばかにされ、精神的に傷つけられたことが許せなかった。その気持ちを味わわせたかった。被害にあった赤ちゃんに恨みはなかった」などと述べました。

また酢酸鉛については「最初は自分で飲もうと思って作っていた」と語り、事件については「大変申し訳ない。できる限りおわびをしていきたい」などと話しました。