あなたは「乾麺」の実力を知っているか

皆さん、「乾麺」と言われてどのようなものを想像しますか?

たとえば「うどん」の乾麺。。。

そりゃうどんと言えば、「打ち立ての生」が一番でしょう。「冷凍うどん」も茹でれば生のクオリティに近そう。

その一方で棒状で売っているうどんの「乾麺」はと言えば、一度乾かしちゃっているし「麵が乾けば乾くほど、本来の良さからかけ離れるんじゃない?」。。。そんなイメージを持っている方も多いかも知れません。

いやいや、乾麺をナメてもらっちゃ困ります!実はこの乾麺、調べれば調べるほど、ものすごい実力の持ち主なのです。【画像①】のような一品「ゴロっと柔らかチャーシュー讃岐まぜうどん あご出汁香る追いスープ付」も、これ乾麺なんです。

【画像①】ゴロっと柔らかチャーシュー讃岐まぜうどん あご出汁香る追いスープ付

その「乾麺」が、この週末に大集結!5月18日(土)19日(日)に「The 乾麺グランプリ2024 in Tokyo」なるものが開催され、RSK山陽放送の放送エリアである岡山・香川からもグランプリを目指して出陣すると聞いたので、今回はその「乾麺の魅力」に迫っていきたいと思います。

(【画像②】はその大会に出品される「北海道産十割そばとその場で揚げる海老と春菊のかき揚げそば」です。うまそう!!)

【画像②】北海道産十割そばとその場で揚げる海老と春菊のかき揚げそば

まず「乾麺の歴史」がすごかった 何時代から始まった?

そもそも「乾麺」とは何なのか?全国乾麺協同組合連合会に問い合わせたところ、「小麦粉・そば粉などを主な原料とし、食塩などを加えて練り込んだ後乾燥させたもの」ということで、定義としてパスタやインスタントラーメンは除かれるとのことでした。

ちなみにこの乾麺、いつ頃この世に誕生したと思いますか?想像するに、まず最初は「生麵」ありきで、その後に乾燥技術が発達して江戸時代くらいに「乾麺」が生まれたんだろうなぁ、、、と勝手に思っていました。ところが!

全国乾麺協同組合連合会によると、誕生は何と「遣唐使」の時代!!その歴史は1200余年を数えるといいます。そうめんの源流と考えられる「索餅(さくへい・【画像③】)」が、中国から渡来してきたんだそうです。

【画像③】索餅

「索餅」は、小麦粉と米の粉を練って、それを縄のような形にねじった食べ物であると考えられ、奈良時代から鎌倉時代の文献にも残されているそうです。その後「索餅」は「索麺(さくめん)」「素麺(そうめん)」に変化したとされています

その後、乾麺は「うどん」に、さらに江戸時代には「蕎麦」にも応用され、今では「ひらめん」「ひやむぎ」「干し中華めん」など、バラエティ豊かに発展していきました。

【画像④】は信州名物の「戸隠そば」。。。が大きく進化した「信州産みどり大根おろし戸隠そば牛たんとろろ添え」です。うまそ〜!

【画像④】信州産みどり大根おろし戸隠そば牛たんとろろ添え

すごいぞ乾麺!その一番のメリットは「保存」

そして乾麺の何よりも優れている点は、「長期間常温で保存でき」「環境にやさしい食品」であるということに尽きます。

その保存性もあって、当時から長い年月を経て、全国各地に生産地が広がっていったと思われます。その結果、全国各地に乾めんの生産地が増え、それぞれに進化し、そこから「銘品」と称される商品が数多く誕生したのだといいます。

【画像⑤】はその乾麺が進化し過ぎた「『選べるフルーツ』もちッと!そうめんクレープ」です。斬新!

【画像⑤】『選べるフルーツ』もちッと!そうめんクレープ

「これ本当に乾麺?!」全国各地の「受賞メニュー」6選

気付けば私たちのまわりに溢れている「乾麺」。和洋中など守備範囲は幅広く、調べてみると「今すぐにでも食べたい!」そんな全国各地のメニューがわんさと集うのが「The 乾麺グランプリ」です。去年の2023年大会の「受賞作」を見ていきましょう。

まずは昨年の特別賞は2作品です。
【画像⑥】池島フーズ株式会社『池森さん考案「抹茶ソイラテつけそば」』

【画像⑥】池島フーズ株式会社『池森さん考案「抹茶ソイラテつけそば」』

【画像⑦】ハウス食品株式会社「SPICY CURRY 魯珈監修のカレーうどん」を使用した、スパイシーカレーうどん

【画像⑦】ハウス食品株式会社「SPICY CURRY 魯珈監修のカレーうどん」を使用した、スパイシーカレーうどん

そして部門賞は4作品。
□そうめん部門
【画像⑧】エスビー食品株式会社「スパイシーCURRY素麺〜ゴロゴロ焼豚とトマトトッピング〜」

【画像⑧】エスビー食品株式会社「スパイシーCURRY素麺〜ゴロゴロ焼豚とトマトトッピング〜」

□うどん部門
【画像⑨】石丸製麺株式会社「極上オリーブ牛と瀬戸内レモンの讃岐肉ぶっかけとろろうどん」

【画像⑨】石丸製麺株式会社「極上オリーブ牛と瀬戸内レモンの讃岐肉ぶっかけとろろうどん」

□そば部門
【画像⑩】キッコーマン食品株式会社「やみつき極旨肉そば」

【画像⑩】キッコーマン食品株式会社「やみつき極旨肉そば」

□中華めん部門
【画像⑪】株式会社はくばく「柚子香る 鴨の旨味とネギの甘み味わう冷やし鴨だしらーめん」

【画像⑪】株式会社はくばく「柚子香る 鴨の旨味とネギの甘み味わう冷やし鴨だしらーめん」

そしてこの部門賞の4品から、「総合グランプリ」に選ばれた一品はどれだったのでしょうか?

乾麺グランプリ 昨年の「グランプリ」はどれだ?!

総合グランプリに輝いたのは、石丸製麺株式会社「極上オリーブ牛と瀬戸内レモンの讃岐肉ぶっかけとろろうどん」でした!私たちの放送エリア、香川県からの受賞ということで、嬉しい限りです。

昨年の大会のグランプリについて、高松市香南町、高松空港のすぐそばに本社がある石丸製麺さんに取材をしたところ、専務取締役の石丸祥子さんが乾麺の魅力について語って下さいました。

(石丸製麺 石丸祥子専務)
「弊社は今年で創業120年になります。これまでも『全国の方々に讃岐うどんを食べて欲しい』と、創業当初から乾麺・半生めんを提供し続けてきました」

「昨年の『極上オリーブ牛と瀬戸内レモンの讃岐肉ぶっかけとろろうどん』は、半生うどんに、贅沢に香川特産のオリーブ牛をのせた『肉ぶっかけ』で、うどんは茹でたて・もっちり・コシありで、味変として仁尾町(三豊市)の『瀬戸内レモン」を搾って頂くというものでした」

RSK

「特に昨年の大会では『うどんがピカイチ」との評価を頂いて、讃岐うどんが認められたのが嬉しかったです」

とのことでした。確かに【画像】を見ると、めちゃくちゃシンプルですが、やはり「乾麺」自体がおいしかったということなのですね。

そして2024年大会が始まる

そしていよいよ今年も、この週末から始まる「The 乾麺グランプリ2024 in Tokyo」。大会事務局から頂いた画像を見ていると、これまた垂涎もの!全てお見せしたいところなのですが、36品もあるので、今回は岡山・香川の3品をご紹介します。

岡山からは
【画像⑫】かもがわ手延べ素麺「本格手延太口うどん」

【画像⑫】「本格手延太口うどん」

香川からは、【画像⑬】讃岐物産の「香川が誇る“うどん県のうどん”讃岐オリーブ牛そぼろと温玉のせ」

【画像⑬】香川が誇る“うどん県のうどん”讃岐オリーブ牛そぼろと温玉のせ

そして、昨年グランプリを受賞したディフェンディングチャンピオン・石丸製麺さん再び!
石丸製麺株式会社「極上オリーブ豚とガーリック&チーズの全粒粉ぶっかけうどん」が登場します。あれ、今回は【画像⑭】のように、うどんが白くない!どういうこと??

【画像⑭】「極上オリーブ豚とガーリック&チーズの全粒粉ぶっかけうどん」

(石丸製麺 石丸祥子専務)
「今回は全粒粉100%のさぬきうどんで、麺は茶色です。おいしい、体にいい、というこの麺を、大会を通じてもっと広めていきたい、ということで、イタリアン風な食べ方にしてみました」

とのことでした。うわ、【画像】を見て、お話を聞くと、食べたくて、食べたくて初夏、です。

その他のエントリー34作品は、【写真を見る】に掲載していますので、ぜひ「これ食べたいなぁ」「うまそうだなぁ」「この一品に投票したいなぁ」と思いながらご覧ください。全部見たあなたの今日の夕食は、乾麺になること間違いなしです(たぶん)。

RSK
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そんな「The 乾麺グランプリ2024 in Tokyo」は、東京・駒沢オリンピック公園中央広場で18日・19日の2日間開催されます。なんと「マツコの知らない世界」にも出演した「そば愛好家」DEENヴォーカリストの池森秀一さんのトークショー、マギー審司さん・ゴルゴ松本さんも特別ゲストとして登場するそうです。(【画像⑭】はおそらく蕎麦畑であろう場所で佇む池森さん)

【画像⑭】DEENの池森さんもやってくる!

何と言っても乾麺は気軽に取り寄せることも出来ますし、乾麺グランプリのホームページ(https://promotion.nippon-access.co.jp/event/kanmengp/)には「家庭用レシピ」も公開ということで、再現できるのが嬉しいところですよね。

すがすがしい新緑の季節、ぜひ緑に囲まれた駒沢公園で、乾麺をすすってみてはいかがでしょうか?

そして最後に「麺つながり」ということで、乾麺ではありませんが是非ご覧いただきたい番組があります。全国の「イケてる麺」を、俳優・スポーツ選手・芸人など各界を代表する「イケメン」達が大調査し、イケ麺の秘密を探ります。6月9日午後3時からRSK制作・TBS系全国放送「見取り図のイケ麺ジャー」をご覧になって、ぜひ更なる「麺の世界」を探訪くださいませ。