香川県の高松市議会で、少数派の議員の質疑などの発言時間が削減される問題です。抗議の申し入れを受け、きょう(10日)の議会運営委員会で改めて議論されましたが、予定通り6月議会から実施されることになりました。

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高松市議会では、6月の定例議会から、2人以下の会派と無所属の議員の質疑などが、これまでの30分から15分以内に制限されることが、先月の議会運営委員会で決まっていました。議事運営の円滑化が目的としています。

これに抗議する少数派の議員4人によるきのう(9日)の申し入れを受け、再び協議が行われました。

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(自民党議員会 佐藤好邦議員)
「われわれ議員それぞれが発言内容に工夫を凝らしていくひとつの機会にもなるものと考えていますから、前回の決定通り6月定例会から実施してはどうかと考えています」

議運の委員ではないため、傍聴した少数派議員も発言しました。

(共産党議員団 岡田まなみ議員)
「地方議会の存在意義は市長と市政運営の在り方、税金の使い方などを住民の目線でチェックすることにあります。議会の権限を議員自らが狭めるということは私には本当に到底信じがたいことでもあります」

議論の結果少数派議員の質疑を15分以内とするなどの発言時間の削減は予定通り実施され、その効果を検証することになりました。