香川県善通寺市の特産、観賞用の「四角いスイカ」の出荷が今年も始まりました。丸いスイカを四角くして半世紀。世界からも注目される存在になっています。

RSK

ずらりと、規則正しく並びました。善通寺市の特産、四角スイカです。約50年前、値下がりするスイカに付加価値をつけようと、地域の農家が開発しました。

観賞用として人気が高く、卸価格は1玉1万円ほど。通常のスイカの5倍です。今年は6月の気温の変化が激しく、栽培には苦労があったといいますが、平年並みの約400玉の出荷が見込まれています。

(JA香川県善通寺西瓜部会 山下敏行部会長)
「まあ夏が来たなあ、というんで清涼感を感じてほしいなと思いますし、全世界に善通寺の四角いスイカを轟かしたいなと思います」

「まるでマインクラフト!」アメリカ人YouTuberがリポート

RSK

まるで人気ゲーム「マインクラフト」のようだとリポートするのは、アメリカ人ユーチューバー。インターネットで興味を持ったというドイツのテレビ局も、取材に訪れていました。

(ドイツのテレビ局プロジーベン フランシスコ・ロペス カメラマン)
「普通スイカと言えば丸い形が一般的なので、四角くなっているという事実をドイツの視聴者に伝えたい」

(アメリカ人ユーチューバー ジョン・ドーブさん)
「日本人は完璧でパーフェクトじゃなかったら売らないですね。たぶん海外ではそのパーフェクションはできないかもしれない。それオンリーインジャパンじゃない?」

そんな四角スイカをさらに盛り上げようと、今年つくられたのが、原寸大の収納ボックスです。ダンボール製の工作キットで、縞模様まで忠実に再現されています。

RSK

(四角スイカBOXを考案した臼井俊行さん)
「引き出すとこうスイカの中身が見えるようになってまして、そこにこだわりがあります」

「逆向きに挿していただくと、閉めた状態で断面みたいに見えるという、これがなかなか本物のスイカではできないことなんで、こういう風に楽しんでいただけたらな」

RSK

四角スイカで盛り上がる善通寺市。世界から、熱い視線が注がれています。