全国で最も低い沖縄のワクチン接種率の改善を呼びかける「はしか・風しん“0”キャンペーン週間」が19日に始まり、医療関係者らが那覇市の国際通りをパレードした。参加者らは、はしかや風しんについて「ワクチンで防ごう」と繰り返し、子どもへの接種を呼びかけた。

 同週間は県が独自に設定し、県小児保健協会や県小児科医会で構成する委員会、市町村とともに毎年実施している。

 はしかは、強い感染力があり、乳幼児が死亡することもある。世界保健機関(WHO)は日本を「排除状態」と認定しているが、旅行者から感染が広がり、県内では1999年と2001年に患者が多数出た。

 風しんは1960年代の沖縄で大流行。妊娠中の女性が感染し、多くの子どもが耳や心臓に障害を負って生まれた歴史がある。

 一方で、はしか・風しん混合ワクチンの県内接種率は低調。2022年度は、1歳児対象の1期が89・1%、小学校入学前に行う2期が85・7%で、いずれも都道府県別で最下位だった。