【今帰仁】今帰仁村の山城家親族大運動会が6日、村仲宗根区の民家で開催された。山城正樹さん(67)、芳美さん(61)夫婦とその娘夫婦らを中心に、2020年から始まった催しで、この日は1歳から88歳まで30人以上が参加した。

 開会式が行われ、選手宣誓やラジオ体操、歌の斉唱と、本格的なプログラムで始まった。競技はひもにつり下げたお菓子取り競争から、竹馬やフラフープ、障害物リレー、騎馬戦、玉入れなど10種目。子どもと大人に分かれた綱引きも盛り上がった。紅白リレーは88歳の大きいおばあちゃんとひ孫がバトンをつなぎ、正樹さんの娘婿らがこっけいに走る姿にみんなが大爆笑した。

 会場となった正樹さんの自宅は、手描きの国旗などが掲げられた。玉入れの玉は子どもたちが新聞紙をテープで丸めて手作りした。昼食時間はみんなで協力して作った食事を囲み、子どもたちの成長を話題に会話を弾ませ、交流を深めた。

 運動会の開催は、コロナ禍でゴールデンウイークに子どもたちの遊ぶ場所などが制限されたことがきっかけ。遊ぶ場所がないなら親族だけで集まって運動会をやってみたら楽しいのではと始め、今年で4回目を数える。一昨年はオリジナル Tシャツも作製。昨年はこの運動会を聞きつけた区内の高齢者が訪れ、みんなが楽しむ様子を見て満足して帰ったという。

 正樹さんは「大きいおじー、おばーちゃんと子どもたちが毎年喜んでくれてうれしく思う。子どもたちの成長も見られて会話が途切れない。競技後にみんなで囲んで食べる、手作りの昼食がおいしく、とても最高な運動会だ」と満足そうに話す。今後も毎年恒例行事として続けると意気込んでいる。