対馬丸の悲惨さ伝える映画「満天の星」、桜坂劇場で試写会 出演俳優は元甲板員の孫
琉球新報6/20(金)5:00

対馬丸記念会の高良政勝理事長(中央)へ寄付金と千羽鶴を贈呈した映画「満天の星」に出演した俳優の寿大聡さん(右から2人目)と葦澤恒監督(右端)=19日、那覇市牧志の桜坂劇場
太平洋戦争中の1944年に米潜水艦に撃沈され、学童ら1484人(氏名判明分)が犠牲となった対馬丸事件に関するドキュメンタリー映画「満天の星」の試写イベントが19日、那覇市の桜坂劇場であった。対馬丸元甲板員の中島髙男さんの孫で、俳優兼プロデューサーの寿大(じゅだい)聡さんらが作品への思いを語った。
イベントでは、映画の製作委員会が2024年12月から今年1月までクラウドファンディングで集めた寄付金と、支援者らが折った千羽鶴などが対馬丸記念館(那覇市若狭)へ寄付された。対馬丸記念会の高良政勝代表理事は「戦後80年の節目。どのように戦争の歴史を継承していくかが記念館の大きな課題だ」と話した。「この映画を子どもたちに見てもらい、戦争や対馬丸の実相を知らせるための教材としても活用してほしい」と要望した。
映画は対馬丸事件の足跡を中島さんや体験者らへのインタビューなどでたどる。寿大さんは「戦時下の子どもたちに会いたい」との思いから22年にウクライナを訪れた。「(戦争は)実際に目の前で起きていることだと伝えたかった」と振り返る。
葦澤恒(あしざわこう)監督は映画を見た人が「次の世代へ、それぞれの方法で戦争の悲惨さなどを伝えていってもらいたい」と語った。
「満天の星」は7月4日に沖縄先行公開、8月1日に全国公開される。
(與那原采恵)




