かつての壮大な姿を伝える石垣沿いに咲く桜=唐津市鎮西町の名護屋城跡(4日撮影、ドローン使用)

 唐津市鎮西町の国特別史跡・名護屋城跡が華やぐ季節を迎えた。一帯にはソメイヨシノを中心に約400本が植えられ、歴史を刻んだ石垣と桜が織りなす景色が観光客の目を楽しませている。

 約430年前に豊臣秀吉が朝鮮出兵の拠点として築いた名護屋城。当時は大坂城に次ぐ規模を誇った。建物は残っていないものの、広大な敷地や現存する石垣から、時の権力者の威光を感じることができる。

 京都から旅行で訪れた女性(70)は「周囲には有名な大名たちの陣跡があり、こんなにも壮大な場所とは知らなかった。桜が満開でいい雰囲気ですね」と話した。(米倉義房)=おわり