唐津焼をテーマにした漫画家東村アキコさん(右)のトークイベント=唐津市南城内の市民交流プラザ

 唐津市中心部で開かれている第12回唐津やきもん祭りで3日にトークイベントがあり、人気漫画家の東村アキコさん(48)が「どはまりした」という唐津焼や唐津の魅力を語った。十四代中里太郎右衛門さん(67)らに質問しながらトークを進め、来場者と共に唐津焼への理解を深めた。やきもん祭りは5日まで。

 唐津焼や唐津が登場する東村さんの漫画「銀太郎さんお頼み申す」を縁に開かれた。会場の市民交流プラザのホールは満席で、県内外の約140人が熱心に聴いた。

 漫画制作のため、唐津焼の窯元をいくつも見学した東村さんは「私は取材するタイプじゃなかったけど、(漫画のテーマである)着物と焼き物は伝統工芸で変なことは描けない。来るとエピソードが浮かぶ」と話し、作中に登場させた佐用姫伝説や肥前名護屋城博物館にも話題が及んだ。

 同日は今年1月の能登半島地震で被災した石川県珠洲市の「珠洲焼」の復興を支援する唐津焼のチャリティー販売会が旧唐津銀行で開かれた。各窯元が無償で持ち寄った百数十点を通常よりも安い価格で提供した。

 東京から来た会社員の女性(50)は「まちなかの売り場を回り、陶芸家さんに勧められて来た。せっかくだからここでも」と茶わんと皿を4千円で購入した。売上金は珠洲焼創炎会に全額寄付する。販売には地元の高校生がボランティアで協力した。(宮﨑勝)

 ※後日、トークイベントを詳報します。