自身の好きな花や花器などを用いて自由に表現した作品と佐田富紅輝さん=佐賀市の高伝寺前村岡屋ギャラリー

 草月会佐賀県支部長の佐田富紅輝(さだとみ・こうき)さん(70)=佐賀市=の初めての個展が1日から、佐賀市の高伝寺前村岡屋ギャラリーで開かれている。涼しさをもたらす葉物や竹、色鮮やかな花、個性あふれる花器などを用いた作品約20点が並ぶ。入場無料、5日まで。

 今回の展示は、佐田富さんが草月流に出合って50年の節目を迎えたことで開催。「My Style」をテーマに、自分が好きな花材や花器、デザインを用いながら独創的に表現した。

 会場内の正面の大作は、新緑のみずみずしさを感じる青もみじや赤と黄色のキクの花と共に、アクセントとして友禅染の技法でオレンジ色に着色した大ぶりのミツマタを組み合わせた。

 また、絵や立体などのアートと合わせた作品のほか、会場の外には、草月流の象徴である竹を用いた作品も展示され、来場者を出迎えている。

 佐田富さんは「草月流らしい自由な表現やデザインで自分流を心がけた。季節の花々を見て楽しんでほしい」と話している。

 5日は午前10時から午後4時まで。問い合わせは同ギャラリー、電話0952(24)5556。(坂本有佐)