佐賀労働局が発表した2024年3月卒業の県内高校生の就職内定率(3月末現在)は、前年同期比0・2ポイント増の99・6%だった。求人倍率は2・52倍で、記録として残る1997年度以降、過去最高を記録した。少子化などを背景に売り手市場は続いており、佐賀労働局は「コロナ禍前の状況に戻りつつある」としている。

 就職希望者数は前年同期より139人減の1823人で、そのうち1816人が内定した。県内への就職希望者は1208人で内定率は99・7%、県外希望者は615人で内定率は99・5%だった。県内のハローワークが受理した求人数は前年同期より347人増え4586人。産業別では製造業が最も多く、次いで建設業、医療、福祉と続いている。未内定の生徒は7人だった。

 県内就職率は66・3%で、昨年より0・38ポイント上昇した。佐賀労働局は「県の取り組みに加え、コロナ禍以降、親元近くでの就職を希望する生徒が増えているようだ」と分析する。(福本真理)