講演する早稲田佐賀中・高の渡邉義浩校長=佐賀市の大隈重信記念館

 早稲田大を創設し内閣総理大臣を2度務めた大隈重信を顕彰する「大隈祭」が12日、佐賀市の大隈重信記念館で開かれた。同大出身者や中高生らが演奏やスピーチなどで大隈の功績をたたえた。

 昨年度の大隈重信スピーチコンテストで入賞した致遠館高1年の本多未侑さん、貞苅郁花さん、佐賀大附属中2年の八谷蒼空さんがスピーチを披露した。

 最優秀賞の本多さんは、大隈の言葉「失敗に落胆しなさるな、失敗に打ち勝たなければならぬ、度々失敗するとそれで此大切なる経験を得る、其経験に依つて以て成功を期さなければならぬのである」に励まされて漢検に挑戦した体験を語り、「多くの挑戦と失敗を経験しながら、政治や教育などあらゆる分野で社会貢献できる人格を形成していきたい」と締めくくった。

 早稲田佐賀中・高の渡邉義浩校長が記念講演し、早稲田大の三大教旨である「学問の独立」「学問の活用」「模範国民の造就」について解説した。同大出身の薩摩琵琶奏者北原香菜子さんが演奏し、応援部が早稲田佐賀中・高吹奏楽部の演奏に合わせて校歌と応援歌を奉納した。(辻恵美)