ピアニストの関野直樹さん

 ピアニストの関野直樹さんが、6月2日午後3時から佐賀市の県立美術館ホールでコンサートを開く。曲が生まれた背景や作曲家の逸話を語りながら、リストとショパンの名曲を演奏する。

 関野さんは日本大芸術学部音楽学科を首席で卒業し、同大学院とハンガリー国立リスト音楽院を修了した。国際リスト=ガリソンピアノコンクールのプロフェッショナル部門2位など国内外で受賞を重ね、假屋崎省吾さんの花と演奏でコラボレーションするなど幅広い活躍で注目を集める。法政大非常勤講師。

 コンサートでは関野さんが研究で博士号を取ったリストと、同時代を生きたロマン派の作曲家ショパンを中心に演奏する。曲の裏話や音楽史との関連を語るトークを交えながら、リストの「ラ・カンパネラ」やショパンの「幻想即興曲」など有名な超絶技巧曲も披露する。

 関野さんは約10年前から、九州新聞社ピアノコンクールの審査員も務めている。「子どもたちがのびのびと音楽を楽しむ姿から得るものがたくさんある」と語り、「音楽初心者の方も愛好家の方も、笑顔が増える演奏会にしたい」と意気込んでいる。

 チケットは3千円、小中高校生千円、未就学児無料。問い合わせは佐賀新聞文化センター、電話0952(25)2160。(花木芙美)