茶をたてる真島美智子さん(右)=吉野ヶ里町松隈の修学院

 中国から日本に茶の栽培法を伝えたとされる臨済宗の開祖・栄西の功績をたたえる「脊振千坊聖茶まつり」が15日、吉野ヶ里町松隈の修学院(しゅがくいん)で開かれた。

 関係者約35人が出席し、埜口諦順(のぐちたいじゅん)住職が「偉業に感謝し、文化を継承していくことが大切。当時に思いを巡らせていただければ」とあいさつ。茶道愛好家の真島美智子さんが茶をたて、埜口住職が供養した。

 栄西は1191年、同町松隈の霊仙寺境内の石上坊の庭に茶の種をまき、日本で初めて茶を栽培したとされる。まつりは旧東脊振村制施行100周年を記念し、1989年に始まった。(樋口絢乃)