地域計画の策定に関して関係機関の担当者が情報交換などを行ったセミナー=佐賀市のホテルマリターレ創世佐賀

 将来の農地利用の姿を明確化する「地域計画」の策定を推進するセミナーがこのほど、佐賀市で開かれた。佐賀県内の進捗(しんちょく)状況などについて説明が行われたほか、協議を円滑に進めるためのスキルを学び、情報交換した。

 各市町の担当者や農業委員会、県、農業団体など関係機関の約110人が参加した。本年度までに市町に策定が求められている地域計画について、県の担当者が進捗状況を報告。今年3月末時点で県内463地区の約半数が「協議の実施、とりまとめ」の段階に入っていると説明した。

 また、協議の場に農業委員や推進委員が参画できていなかったり、モデル地区以外での取り組みの進捗状況が遅れていたりするケースがあることなどを課題に挙げた。「計画案は公告縦覧の期間を要し、災害など予期しないことが起きる場合もあるので、策定は今年12月を目標に進める必要があると考える」として、余裕を持ったスケジュールでの取り組みを呼びかけた。

 「地方考夢員研究所」の澤畑佳夫代表を講師に、参加者が協議を円滑に進める手法のファシリテーションを体験した。(古賀真理子)