訓練で、刺股を使って刃物を振り回す不審者に対応する教職員=基山町の基山小

 基山町の基山小(天野雄二校長、768人)で13日、不審者対応訓練があった。刃物を持った男が校内に侵入したことを想定し、児童の安全な誘導や不審者への対応策を確認した。

 県警防犯アドバイザーの平尾昌晃さん(64)と鳥丸鶴一さん(44)が講師を務めた。刃物を振り回す不審者役の鳥丸さんに、教職員らが刺股や椅子を持って相対し、平尾さんは「できるだけ刺股の端の方を持つように」「警察が来るまで時間を稼いで」と制圧の要点を指導した。

 全校児童を対象にした防犯講話では、平尾さんや鳥栖署員が「防犯ブザーはすぐ使えるところに身に着けて」などとアドバイスした。天野校長は「子どもたちの命、安全を守るためにこれからも継続して職員の訓練や児童の指導を行っていきたい」と話した。(鳥栖支社・井手一希)