「私らしく輝く視点」をテーマに話す佐賀市出身のタレント優木まおみさん=佐賀市のガーデンテラス佐賀

 「視点を変え、物事を考える」をキーワードに、地域社会の課題に向き合う「Rethinkフォーラム」(佐賀新聞社主催、Rethink PROJECT協賛)が17日夜、佐賀市のガーデンテラス佐賀で開かれた。佐賀市出身のタレント優木まおみさんのトークショーや、「子育てのミライを考えた地域づくり」をテーマにしたパネル討議があり、約100人が聞き入った。

 優木さんは、高校まで過ごした佐賀での生活や芸能活動を振り返った。2児の子育てと仕事のバランスに葛藤していた頃、趣味のピラティスで「身体美容家」として活動の幅を広げたことを紹介。「この道しかないじゃなく、別の道もある。興味を持ったことは自分で断ち切らないように意識している」と語った。

 パネル討議では、佐賀市の坂井英隆市長が、第2子誕生に合わせて計2週間の育休を取ったことに触れ、アプリ導入や窓口改革、ICT活用の見守りサービスなど子育て世代をサポートする市の施策を説明した。

 坂井市長は「これまでの時代は社会や組織に合わせて我慢してきたが、これからは一人一人の幸せや生き方が尊重され、それを社会や組織が応援しなければならない」と強調した。

 佐賀市のNPO法人「ポコアボッコ」代表の寺野幸子さんは、子育てを楽しむには「サービスをうまく活用できているかどうか」と指摘。バスケットボール・B1佐賀バルーナーズのパブリックビューイング会場に助産師や保育士、歯科衛生士など専門家が出向くことで、子育て世代との接点を増やす取り組みを行っていることを紹介した。(古川浩司)