幅広いモチーフの作品を展示する末永吉勝さん=佐賀市の佐賀中部病院

 佐賀県内の写真愛好家グループ「睦互朗(むつごろう)」の副会長末永吉勝さん(79)=佐賀市=が、初の写真展を同市の佐賀中部病院で開いている。風景や人物、ノリ漁、ムツゴロウ、神事など幅広いモチーフの作品を並べる。31日まで。

 病院内の「ギャラリーストリート」に30点を展示している。「上臈(じょうろう)参拝」は、山口県下関市で行われる先帝祭のメイン行事。きらびやかな太夫が参拝する様子を捉え、髪飾りの隙間からのぞく瞳に引き込まれる。

 末永さんは定年退職を機に本格的に写真撮影を始め、睦互朗に入会。仲間と共に各地で撮影し、コンテストや公募展を中心に作品を発表してきた。周囲の後押しもあって初めて個展を開き、「最初で最後かな…」と笑いながら「患者さんやご家族の心の癒やしになれば」と願った。

 展示は平日9時半〜午後4時半。(清川千穂)