コンセプトブックに掲載された商品イメージを伝える写真

 有田町の有田焼商社「百田陶園」が発行した本が、ドイツのブックデザインの国際コンクールで銀賞を受賞した。同社が海外展開する商品ブランドの魅力を伝え、職人の手に焦点を当てた写真などを掲載。「日本の素晴らしい磁器を生み出す土地への深い旅へと誘われる」と評価を受けた。

 ドイツの財団が主催する「世界で最も美しい本コンクール」は1963年に始まり、毎年2月に審査が行われる。例年約30カ国から約600点の出品があり、銀賞(2点)は金の活字賞(1点)と金賞(1点)に次ぐ栄誉となる。

 受賞作のタイトル「A Brief Moment( )A Long Tradition」は、同社が2012年に国内外のデザイナーと組んで立ち上げたブランド「1616/arita japan」の理念を表している。有田焼の伝統とデザイナーの感性を融合させた世界観を、写真や英語の文章などで表現。制作はデンマークのデザイン事務所に依頼し、文字列の美しさ、写真や紙の質感といった細部にまでこだわった。

 ブランドマネジャーの百田大成さん(25)は「国内外から問い合わせがあり、賞の大きさを実感している。この本を入り口に、多くの人にブランドの魅力を知ってほしい」と話す。(青木宏文)

▶A4変型判224ページ、税込み1万3200円。百田陶園(アリタセラ内)、同パレスホテル東京店(千代田区)などで販売している。