泥だらけのラッキョウに水をかけると真っ白に光る

 今年もしっかりと雨の季節がやって参りました。あまりひどく降るのも大変ですが、農家としては雨の降る日もありがたいものです。

 この山の家に移住した頃は、廊下や机、あらゆるところが真っ白になるほどカビが発生したものですが、何年も暮らすうちに、家の中の空気が良く流れるのか、以前ほどはカビだらけということもなくなってきたように思います。とはいえ、ものすごい湿気です。

 体の中の湿気もうまく排出したいですね。胃腸があまり強くないものですから、この季節は毎日梅干しとラッキョウを食べるようにしています。ちょうど、梅漬けのかめに赤シソを入れたり、ラッキョウを漬けたり、季節の仕事は毎年繰り返します。

 農家の仕事は季節になれば種を降ろし、収穫し、保存をする。毎年同じことの繰り返し。それでも去年までは気付かなかったことを発見したり、新しい工夫を思い付くこともあります。まだまだ成長の過程なのですね。

 (地域リポーター・一ノ瀬文子=鹿島市)