手作り雑貨、サンドイッチ… 呼子朝市、新規出店続々と


観光客でにぎわう呼子朝市通り=唐津市呼子町

 100年の歴史を持つ唐津市呼子町の呼子朝市で、新規出店が相次いでいる。参加を呼び掛ける活動が実を結んでいる。一方で高齢を理由に店を畳む人も多く、全体の出店者数は横ばいのまま。地域は参加者の定着を課題に、朝市の振興に取り組んでいる。

 14日午前10時ごろの朝市通り。三連休の初日ということもあり、大勢の人でにぎわった。魚の干物やイカ天などを売る露店に加え、手作り雑貨やサンドイッチを売る店も並んだ。「今まではなかった光景です」。朝市の活性化に取り組む呼子地域担当の市集落支援員の岩本一彦さん(57)は目を細めた。

 新しい店が増えてきたのは、市や出店者でつくる朝市組合の取り組みの成果だ。両者は2017年から毎年、出店者を育成する「朝市学校」を開催。道路の使用申請のルールなどを教え、約1カ月の仮出店も支援する体制を整える。

 昨年からはより気軽に参加できる「呼子マルシェ」も開催。今年は6〜11月に5回開き、出店者には朝市への参加も呼び掛けている。二つの活動がかみ合い、17、18年の2年間の新規出店数は12店舗に上る。

 鎮西町に窯を構える唐津焼の炎向窯(ひなたがま)の打越ひろみさん(59)はそのうちの1人。仮出店を経て4月から通り沿いの空き店舗を借り、作家の夫が作った器を売る。「市内でこれだけの人通りがある場所はない」と打越さん。複数の土産店に器を卸しているが、「ここの売り上げが一番いい。お客とのやりとりも楽しい」と笑顔で話す。

 ただ打越さんのような出店者がいる中、出店者の総数は17年度82人、18年度81人、19年度4月時点は83人と変化はない。出店者の平均年齢は69歳と高齢化が進み、同組合の小林昌克組合長(59)は「体力の衰えを理由に引退する人も多い。増えた数と同じペースで人が減っている」と見ている。

 その上で、小林組合長は「地域の台所として始まった朝市だが、今は観光地としての側面が強い」と分析。「客層と需要の変化に対応するため、新しい人がより挑戦しやすい環境を整えたい」と語った。


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