高齢化に伴って増える紙おむつのごみを有効活用しようと、鹿島市で使用済み紙おむつを固形燃料などとして、再利用する取り組みが県内で初めて行われています。

鹿島市は水の処理装置を製造する東京都の企業と連携し、3月から、使用済みの紙おむつをリサイクルする実証実験を始めていて、17日に関係者に作業が公開されました。
使用済みの紙おむつを専用の機械に入れると汚水とプラスチックなどに分解されていき、分けられたプラスチックなどは固形燃料の材料になるほか、プラスチック製品の材料としても使えるということです。

鹿島市によりますと、市内では1日に3トンほどの紙おむつが捨てられていると推計されています。
水分を多く含む使用済みの紙おむつは高温で燃やす必要があり、リサイクルによってCO2の排出を抑えられるだけでなく、ごみ処理施設への負担も減らせるということです。

【鹿島市ゼロカーボン推進室 中村佑介室長】
「他の自治体でも(紙おむつは)ほとんどが焼却処分されてCO2が排出されてると思いますけど、(今後も)循環型社会に向けて取り組んで啓発を行っていきたい」

市は周りの市町と協力して事業に取り組みたいとしています。