埼玉県秩父市の浦山ダムで19日、イベント「進撃の浦山ダム〜第10章〜」が5年ぶりに行われた。鮮やかなエメラルドグリーンのダム湖にそびえる巨大な堤頂部に、アニメのキャラクターなどを車体にデザインした「痛車」約60台が集結。見物客は、キャラクター衣装をまとったコスプレイヤーたちとともに記念撮影を楽しんでいた。

 同イベントは、秩父商業青年経営者研究会と進撃の浦山ダム実行委員会が地域活性化を目的に2014年から実施。水資源機構荒川ダム総合管理所協力の下、「痛車ミーティング」や「コスプレイベント」などを毎年開催している。

 コロナ禍の中止期間を経て、関東近郊から集まった痛車、コスプレ愛好家たち約100人は、ダムの魅力を再認識しながら、にぎやかなひとときを過ごした。同委員会事務局の加藤和久さん(55)は「たくさんの痛車オーナーから復活を望む声があり、ようやく再開できた。浦山ダムのイベントは毎回好評」と話していた。