埼玉県川口市とセブン-イレブン・ジャパンの包括連携協定締結を記念した商品「鉄骨いなりちらし」(税抜き130円)が25日から、川口市内98店舗のセブンイレブンで販売開始となった。3週間の限定発売。

 市内小中学校の給食で提供されるご当地メニューで、鋳物の原料である鉄をイメージし、鉄分を含む桜エビ、ひじき、ごまなど7種の具材を使用し、かつおだしによる味付けが特徴という。包装には川口市マスコット「きゅぽらん」のイラストがあしらわれた。

 両者は同日、地域活性化や市民サービス向上を目的に包括連携協定を締結。地産地消の推進と市産品の販路拡大、文化芸術の振興、市情報の発信など11項目で連携する。主な取り組みとして、記念商品販売や小中学校への出張授業、生活困窮世帯向けの生活・学習支援事業における就業体験などを行うとしており、鉄骨いなりちらし発売はその一環。

 協定締結式が同日、川口市役所で行われ、奥ノ木信夫市長は「セブンイレブンは若い方から高齢者までが助けられており、協定締結はありがたい限り」と話した。セブン-イレブン・ジャパン川口地区の松本壮ディストリクトマネジャーは「今後、社会的な価値を追求し、一人一人のお客さまの中に生活の一部として溶け込んでいくことが重要。今回の協定はその大きな一歩となる」と語った。