西荻窪で長年愛され続けるショップ『galerie non(ギャルリーノン) 西荻窪』。オープンから15年目の2018年に、店内をリニューアルし、カフェを併設。豆選びからこだわったコーヒーとともに、同店オリジナルの菓子ブランドによる焼菓子を提供している。

お買い物ついでにコーヒータイム

西荻窪駅から伏見通りを吉祥寺方面に向かって歩くこと約6分。西荻窪を代表する書店『今野書店』や、外観までもが唯一無二の老舗喫茶店『物豆奇』など、この町を彩る個性豊かな店を通り過ぎた先に現れるのが『galerie non西荻窪』だ。一面ガラス張りの店の外側からは一見ブティックのように映るが、実はコーヒーや焼菓子を提供するカフェとしての一面も併せ持つ。

衣・食・住・芸をテーマに、オリジナルの衣服や食器をはじめ、セレクトの家具や雑貨、美術本などを取り扱う店として、2003年に西荻窪にオープン。今なお、その軸は変わらずに季節に合わせたシンプルで取り入れやすいデザインのアイテムが並ぶ。

また、確かな技術を持っているものの、まだ世に広く知られていない工芸作家やアクセサリー作家などを発掘し、作品を紹介する企画展も不定期で開催している。

パティシエのMAOさん。
パティシエのMAOさん。

そんなこの店がカフェとしてリニューアルしたのは2018年のこと。パティシエのMAOさんが『ok.goodies』という同店オリジナルの菓子ブランドを立ち上げ、焼菓子を販売することになったのがきっかけだった。MAOさんはフランスで洋菓子作りを学んだ後、『タカノフルーツパーラー』『ブルックリンパーラー』で10年以上腕を磨いてきた実力派。

ひつじクッキー310円。(写真=店舗提供)
ひつじクッキー310円。(写真=店舗提供)

彼女が作る焼菓子は、どれも素材からこだわった本格派でありながら、随所にオリジナリティが垣間見えるのが特徴だ。例えば、ココアクッキーにマシュマロをのせてモコモコの毛を表したひつじクッキーのような個性あふれるお菓子を数々生み出してきた。

その創作の原点をMAOさんはこう語る。「子供の頃から一線ズレてるものが好きだったんです。それがお菓子作りにも表れているのかもしれませんね」。

オリジナリティあふれる手作りの焼菓子

中でも、ひつじをモチーフにしたお菓子は『ok.goodies』の看板商品といえる。ひつじのクッキーを応用した、ひつじのモンブラン(2021年は販売予定なし)やアイスクリームサンド(夏季限定商品)は、その見た目の可愛さからSNSでも注目を集めた。そして、つい先日新たにデビューしたのがひつじスモア。

ひつじスモア450円。
ひつじスモア450円。

スモアとは、チョコレートと焼いたマシュマロをクラッカーで挟んだスイーツのこと。それをアレンジして作られたのがこの新作だ。自家製のジャムをサンドしたひつじクッキーの上に、香ばしい焼き色のマシュマロとココアパウダー。加熱されてトロトロになったマシュマロは弾力もあって、食感がおもしろい。さっくりとしたクッキーとジャムのバランスもよく、コーヒーが進む。

ホットコーヒー350円。
ホットコーヒー350円。

コーヒーは、京都に拠点を置く『中山珈琲焙煎所』の豆を使用。世界各国の産地に赴き、現地の農家の方々と交流しながら豆を厳選する中山さんの姿勢に共感と信頼を置き、カフェスタート時から提供を続けているという。シングルオリジン3種(ブラジル、エチオピア、ガテマラ)から選べるホットコーヒーのほか、アイスコーヒー、カフェオレで楽しむことができる。

カフェスペースの座席数は4席ほどではあるが、ほとんど全てのお菓子とドリンクがテイクアウトも可能となっている。ガラス越しに店内の様子をうかがって、とっておきのカフェタイムを過ごしてみてはいかがだろうか。

『galerie non 西荻窪』店舗詳細

galerie non 西荻窪(ギャルリーノン)
住所:東京都杉並区西荻北4-3-4-101/営業時間:13:00〜19:00/定休日:月/アクセス:JR中央線西荻窪駅から徒歩6分

取材・文・撮影=柿崎真英

柿崎真英
ライター
宮城県仙台市出身。2019年よりフリーランスライター・エディターとして活動中。月刊誌やニュースサイト編集者としてのバックグラウンドを活かして、Webメディアや雑誌などに寄稿を行う。