働き過ぎだと言われる日本人だからこそ“ほっとひと息”は欠かせません。落ち着きある空間で癒やされたい人々のために、本当は教えたくない隠れ家喫茶をこっそりご紹介します!
木々に囲まれ四季の移ろいを感じる『マールーウ』[さいたま新都心]

駅から徒歩15分、ひっそりとした住宅地にたたずむ、知る人ぞ知る隠れ家だ。木の温もり感じられる店内で、緑豊かな木々と草花に彩られた庭園を眺めて過ごせば、至福のひと時が味わえる。サイフォンで淹れたコーヒーが、季節の食材を存分に活かした手作りケーキにそっと寄り添う。「春先になると、お庭のシダレザクラが綺麗に咲くんです」と店主の町田さん。味覚だけでなく視覚でも四季が感じられて、いつまでも腰かけていたくなる。



『マールーウ』店舗詳細
マールーウ
住所:埼玉県さいたま市大宮区北袋町1-236/営業時間:11:00〜14:00LO/定休日:月・土・日・祝(不定あり)/アクセス:JR京浜東北線さいたま新都心駅から徒歩15分
店主のこだわりが細部に宿る『ALTERNATIVE LOUNGE』[大宮]

こじゃれたソファに特注の木製テーブル、インダストリアル風の照明。そして、壁に掛かったレコード……店内に流れる落ち着きのあるロックやエレクトロニカ系のBGMは、店主・松下さんの選曲だ。「好きなものを好きなように取り入れられるのがカフェ。そういう自由なスタイルのお店をやりたかったんです」。ボリューム感にこだわったという料理と店内の雰囲気に合わせたツウ好みの音楽が、あくせく働く人々の心を癒やす。



『ALTERNATIVE LOUNGE』店舗詳細
ALTERNATIVE LOUNGE(オルタナティブラウンジ)
住所:大宮区宮町4-2 大宮田中第二ビル1F/営業時間:11:30〜22:00/定休日:不定/アクセス:JR・私鉄大宮駅から徒歩3分
温泉×カフェ=至福の時間『おふろ café utatane』[鉄道博物館]

休日は日がな一日、屋内でのんびり過ごしていたい……そんな欲求を満たしてくれる夢のような空間が、ここにある。既存の入浴施設のお風呂をそのまま活かしてカフェのようなくつろぎスペースを併設したという驚きの空間だ。「いかにゆったり滞在してもらうかがポイント」と担当者は語る。「自由に使えるハンモックや雑誌・コミック、無料で飲めるコーヒーが当店の名物。地域の人々に愛されているのは、長居しやすい空間づくりでしょうね」。


『おふろ café utatane』店舗詳細
おふろ café utatane
住所:埼玉県さいたま市北区大成町4-179-3/営業時間:10:00〜翌9:00(カフェは11:00〜23:30LO)/定休日:不定/アクセス:埼玉新都市交通伊奈線ニューシャトル鉄道博物館駅から徒歩10分
陶芸で我を忘れかき氷の冷たさで我に返る『クラフトカフェ』[南浦和]

もともと陶芸工房だったところに、「ひと休みできる場所があったら喜んでもらえるのでは」と生まれたカフェ。陶芸教室や焼き物体験にドリンクが付くワークショップを定期的に催している。さらに、同店の目玉はほかにもあると代表の高橋さん。「一年中かき氷が食べられると話題になって、関西からもお客さんが来るんですよ」。クリスマスやお正月など、季節にちなんだ特別メニューがあると聞いたなら、どんなに寒くっても挑戦したくなる。


『クラフトカフェ』店舗詳細
クラフトカフェ
住所:埼玉県さいたま市南区太田窪1695-1/営業時間:11:00〜17:00(土日は10:00〜18:00)/定休日:木/アクセス:JR京浜東北線・武蔵野線南浦和駅から徒歩20分
時の流れが作り上げた妙なる空間『異国茶屋 やじろべえ』[浦和]

昭和初期のモダンをイメージして作られた店内は、テーブルに松、椅子にブナなどの木材を使った趣のあるしつらえ。夫婦で営むが、現在はもっぱら奥様・並木治子さんがカウンターに立つ。コーヒーはネルドリップ方式でゆっくりと抽出。コーヒーの種類で、淹れるカップの色などを変えており、味や色をしっかり楽しめる。店内に音楽は流れておらず、本を読む人や店主との会話を楽しむ人など、それぞれが自分の時間を過ごせる空間だ。


『異国茶屋 やじろべえ』店舗詳細
異国茶屋 やじろべえ
住所:埼玉県さいたま市浦和区仲町2-17-4/営業時間:11:30〜18:00(土・祝は14:00〜)/定休日:日(1月1〜3日)/アクセス:JR浦和駅から徒歩7分
一杯のコーヒーが生みだす極上の時間『珈琲店 蘭豆』[南浦和]

昭和56年に開業。かつてコーヒーの表記が「和蘭豆」であったことが店名の由来で、そのこだわりは相当なもの。レギュラーで仕入れる豆の他、「カップオブエクセレンス」というコーヒーの品評会で高評価だった豆を提供。サイフォンを使い、香り高い一杯に仕上げている。カップには大倉陶園やノリタケ食器のものを使い、カップを口につけた時の感触や香りの鼻腔への流れ方など、コーヒーの風味を堪能できるように選び抜かれている。


『珈琲店 蘭豆』店舗詳細
珈琲店 蘭豆(こーひーてん ランズ)
住所:埼玉県さいたま市南区南浦和2-27-14/営業時間:8:30〜21:00(日・祝は〜19:00)/定休日:木(12月31日〜1月2日)/アクセス:JR京浜東北線南浦和駅から徒歩3分
店長こだわりの装飾品が美しい『純喫茶 ジュリアン』[東大宮]

バロック音楽が流れる店内は、昔ながらの純喫茶。壁面には店主・飯塚睦子さんの手によるデコパージュなど、手作り感のある装飾品が並ぶ。コーヒーは飯塚さんがネルドリップ方式で淹れ、食事メニューもナポリタンやドライカレーなど、かかせぬ定番メニューも用意。1972年の開業以来、多趣味な店主との交流を楽しむ常連客たちの憩いの場として、静かに時を刻んでいる。店の一隅にあるテレビゲーム卓が、さらに時代を感じさせてくれる。


『純喫茶 ジュリアン』店舗詳細
純喫茶 ジュリアン
住所:埼玉県さいたま市見沼区東大宮5-29-3/営業時間:8:30〜20:30LO/定休日:無/アクセス:JR東北本線東大宮駅から徒歩3分
取材・文=上原純(Office Ti+)、木谷誠(Office Ti+) 撮影=木村心保、本野克佳