大げさな旅じゃなくていい。でも、遠すぎず、近すぎず。ちょっとワクワクして、少しだけ贅沢な時間を過ごせる特別席がある。── そんな絶妙な“別天地カフェ”、4店を見つけました。

秋川渓谷のせせらぎに心を洗われる時間『野外テラス 水の音』[武蔵五日市]

オープンエアの特等席。
オープンエアの特等席。

旬の食材が楽しめる古民家山里料理店『黒茶屋』の敷地内にある、野外カフェ。木々を映す秋川の流れの美しさに、きっと誰もが息をのむ!  聞こえてくるのは清流のせせらぎと野鳥のさえずりばかり。別棟『糸屋』で購入可能な山女魚(やまめ)の弁当をテラス席で味わったり、ドリンクを手に水辺まで下りてくつろいだりと(カフェと離れた「風のテラス」席あり)、秋を存分に感じながら心をリセットできる。(2021年11月の情報です。季節によって、お弁当の内容や販売商品が異なります)

紅葉のしずく600円は、紅葉エキス入りのイチゴソースを添えた水餅。多摩産の柚子ジュース(温。冷あり)450円。※季節によって提供していない場合があります。
紅葉のしずく600円は、紅葉エキス入りのイチゴソースを添えた水餅。多摩産の柚子ジュース(温。冷あり)450円。※季節によって提供していない場合があります。
「別棟販売の焼き芋スイーツも人気です」と総支配人の乙訓(おとくに)康人さん。
「別棟販売の焼き芋スイーツも人気です」と総支配人の乙訓(おとくに)康人さん。
敷地奥の見晴らし台から秋川を望む。
敷地奥の見晴らし台から秋川を望む。

『野外テラス 水の音』店舗詳細

野外テラス 水の音(やがいてらす みずのね)
住所:東京都あきる野市小中野167/営業時間:12:00〜16:00(土・日・祝は11:00〜17:00)※カフェの営業は11月下旬まで/定休日:火(水不定あり)/アクセス:JR五日市線武蔵五日市駅から徒歩25分

庭園に溶け込むような日だまりの縁側が特等席『縁側カフェ』[竹ノ塚]

一幅の絵のような趣がある空間。
一幅の絵のような趣がある空間。

ガラス戸越しに日本庭園が映える古民家カフェ。座敷と洋間が同居するノスタルジックな昭和初期の建築様式で、店内には心地よいジャズが流れる。「四季折々に色づく庭を眺めて、のんびりとお茶を楽しんで」と当主の平田夫妻。2014年、実業家の祖父が建てたこの邸宅にカフェを開設した。広い板間の縁側席はもちろん、書院造りの座敷や茶室など、どの席からも庭を眺められる。

旬の和菓子と味わう、抹茶菓子付き750円。自家製季節のタルトやコーヒーも人気だ。
旬の和菓子と味わう、抹茶菓子付き750円。自家製季節のタルトやコーヒーも人気だ。
当主の平田茂さんと宇理(うり)さん夫妻(中央)とスタッフ。「昔ながらの心地よい縁側や座敷でくつろいで」。
当主の平田茂さんと宇理(うり)さん夫妻(中央)とスタッフ。「昔ながらの心地よい縁側や座敷でくつろいで」。
国指定の登録有形文化財『昭和の家』内にある。
国指定の登録有形文化財『昭和の家』内にある。

『縁側カフェ』店舗詳細

縁側カフェ
住所:東京都足立区西保木間2-5-10/営業時間:11:30〜17:30LO/定休日:土・日・月(他貸切による不定あり)/アクセス:東武スカイツリーライン竹ノ塚駅から徒歩14分

江の島や伊豆大島まで望む天空のカフェでまったり『茶寮 石尊』[阿夫利神社]

テラス席からは相模平野が一望に。
テラス席からは相模平野が一望に。

古くから霊山として崇められ、江戸期には「大山詣(おおやままい)り」で年間数十万人が訪れたという大山(1252m)。その中腹にある大山阿夫利(あふり)神社が運営する“天空のカフェ”。魅力はなんと言ってもテラス席からの大パノラマ。天気が良ければ、江の島や遠く大島まで見渡せる。もとは客殿だったカフェは、建築家・堀部安嗣(やすし)氏の設計と宮大工の技術で、日本建築の美と調和するモダンな雰囲気を感じさせてくれる。

升ティラミス750円は、濃厚なクリームチーズと抹茶のコンビ。御神水で淹れたブレンドコーヒー600円。
升ティラミス750円は、濃厚なクリームチーズと抹茶のコンビ。御神水で淹れたブレンドコーヒー600円。
「11月下旬には、紅葉がライトアップされる予定です」と神職の目黒久仁彦さん。
「11月下旬には、紅葉がライトアップされる予定です」と神職の目黒久仁彦さん。

『茶寮 石尊』店舗詳細

茶寮 石尊(さりょう せきそん)
住所:神奈川県伊勢原市大山12 大山阿夫利神社下社/営業時間:9:45ごろ〜15:30LO(土・日は〜16:00LO)/定休日:不定(ケーブルカーの運行に準ずる)/アクセス:大山ケーブルカー阿夫利神社駅から徒歩3分

すぐにまた行きたくなる森の奥の“隠れ家”『Café GROVE』[佐貫町]

シイ類の森に囲まれたカフェ。アクセスの最後の数百メートルは非常に細いので、道端の案内板を頼りに!
シイ類の森に囲まれたカフェ。アクセスの最後の数百メートルは非常に細いので、道端の案内板を頼りに!

オーナーの濱本さんが自宅敷地の森にカフェを開いたのは2014年。子供の頃から親しんだ地で、小川の流れる音を聞きながら、誰もがくつろげる場所を作りたかった。ここに来たら、携帯はオフにして、森のBGMに身を委ねるだけ。濱本さん自らが焼き上げるスイーツと丁寧にドリップされたコーヒーが、贅沢な癒やしの時間を演出してくれる。帰り際にはぜひ、すぐ近くの浜辺まで足を延ばしたい。

ウイークエンドシトロン・レモンケーキ500円。コーヒー(中煎り)550円。
ウイークエンドシトロン・レモンケーキ500円。コーヒー(中煎り)550円。
「一度来たらきっと気に入ってくれるはず」と濱本智之さん。
「一度来たらきっと気に入ってくれるはず」と濱本智之さん。

『Café GROVE』店舗詳細

Café GROVE(カフェ グローブ)
住所:千葉県富津市亀田1237/営業時間:11:00〜17:00/定休日:火・水(不定あり)/アクセス:JR内房線佐貫町駅から徒歩25分

取材・文=芹澤健介、味原みずほ 撮影=加藤熊三、西川節子、藤牧徹也